特に目的はないけれど、晴れた日は外の空気を感じたくて、すぐどこかへ出かけたくなってしまう。

そんな自分にとって心惹かれる大きなルーフバルコニーのあるお家。その景色がこちら。

青空どどん!

散歩に行かずとも季節の移り変わりを感じたり、公園に行かなくても外遊びができる。

そんな環境だけでも羨ましいのですが、家の中もルーフバルコニーの利点を最大限に引き出した間取りになっているんです。

こちらのお家、LDKがあるのは玄関開けてすぐの場所!先ほどのルーフバルコニーはキッチンの対面に位置しています。

北側に位置するこの場所にLDKを持ってくることにお客様は「やっぱり北側がリビングでは暗くなってしまうのではないか……」と葛藤もあったそうですが、ルーフバルコニーからの眺望を最大限に活かすことを選択。

結果、室内で過ごしながら、外で遊ぶ子供の姿を見守ることができたり、景色の抜けによって広さを感じることができたりと、この決断に満足しているそうです。

北側ということですが、窓が多いこともあり、そこまで暗さを感じません。

リビングには壁面の一部をくり抜いて、お気に入りの本やアート、子どもの作品を飾れるスペースを設けています。ニッチの位置や数、大きさなど絶妙なバランスです。

そして、ルーフバルコニーに繋がる窓際にあるtoolboxアイテム……お気づきでしょうか?

なるほど、そこに手洗い!『壁付け手洗いボウル』がいました。

コロンとしたフォルムの手洗いに、ゴールドの水栓は、居室にあるとなんだかオブジェ然とした存在にも見えてしまうのは私だけでしょうか?

この窓側が土間になっていて、家の中と外、曖昧な境界をつくっているのもいいなと思います。

そんなリビングから伸びる廊下、こちらも土間になっています。

開口が連なり、転々と灯る明かり……、なんだか家の中じゃないみたい。

この廊下をお子様が三輪車で走り回ることもあるそうで、雨の日でも退屈しない楽しい回廊になっています。

廊下の突き当たりは、ワークスペース。家の南側に位置するだけあって、日当たり良好です!

特に在宅勤務が多い方にとっては、日中のほとんどの時間を過ごす場所。こんな風に、思い切ってワークスペースを南側に持ってくる考え方もありなのかもしれませんね。

ワークスペースの奥は寝室になっています。扉をつけずにぐるりと回遊できる仕様に。

実は、先ほど通ってきた土間の廊下には、シューズクロークと、ウォークインクローゼットも配置されています。寝室までの動線上にしまう場所が組み込まれた無駄のないレイアウトです。

こちらもまた、動線上にある洗面スペース。

洗面カウンターだけでなく、なんと洗濯機置き場まで!白い100角タイルで仕上げています。同じ仕上げで一体に見せることで、洗濯機の存在が浮くことなく空間に組み込まれていますね。

ぷっくりと分厚い縁の実験台シンクに、水栓は『壁付けセパレート混合水栓』。木枠のミラーや照明も。

直線で構成されたタイルの背景に丸みのあるフォルムのものを合わせているのが印象的です。100角タイルの持つ懐かしさと合わさって、温かみのある洗面になっています。

晴れの日はバルコニーで、雨の日だって外にいるような気分に浸れる住まい。

今まで「LDKは南側に」と何の疑いもなくそう思っていましたが、最適解は住まい手の暮らしや物件の個性によって違うはず。

そんな気づきを与えてもらいました。

ゼロリノベ(株式会社グルーブエージェント)

「大人を自由にする住まい」をコンセプトに、家を買うことで自由になる「家のさがし方」「家のつくり方」を提案するリノベーション会社。
東京・神奈川・千葉・埼玉を中心に、資産性のある中古マンションの「物件さがし」から「リノベーションの設計・施工」までワンストップで提供しています。

 

  • 写真の「壁付けセパレート混合水栓 洗面用 サテン L248」は仕様変更前のもので、現在販売しているものとは仕様が異なります。
テキスト:岩崎

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