毎日使うグラスたちは、洗ったあとにさっと仕舞えてすぐに取り出せる居場所が欲しいもの。

飲食店で使われているような市販のグラスハンガーほどの分量はいらない。自分たちが使う2個分が掛けらればいいんだけどなぁ、、と、お客さまは愛用のグラスにジャストフィットなグラスハンガーを自作されました。

コロンとしたフォルムに短め脚が特徴のグラス2個分がきれいに納まるコンパクトなグラスハンガー。

『ハンガーバー』を35cmと25cm、サイズを変えてオーダーして棚下に取り付けてあります。単純な仕組みですが、ナイスアイデア!!

どうして、このアイデアに行き着いたのかお話を聞いてみました。

「夫が時々就寝前にブランデーやウイスキーを飲むのですが、もう寝ようかというタイミングで出される洗い物が地味にストレスだったのです。『洗い物がめんどくさい』という気持ちを分解していったら、

→洗ったグラスを完璧に拭きあげるのは大変
→かといって自然乾燥で乾き切るまで置いておくスペースは無い
→乾いたグラスを改めて仕舞うのが面倒

だったので、それならグラスハンガーで解決するのでは?と考えて市販のモノを探しました。しかしコンパクトでシンプルなデザインの物が全然見つからない。自宅でパーティをするわけでもないですし、愛用のグラスが2本収納出来ればいいんだけどな、と思って自作を考えました。」

そこからお客さまは、ネットでグラスハンガーの画像を大量に見ながらその構造を研究。

『ワイングラスの底面が通過出来て、最後に引っ掛かって安定すれば良い』という単純なものなんだと分かり、実際のグラスを片手にシミュレーションしながら最もシンプルな形状を考えたのだとか。

「正直、注文した段階では”これで絶対に大丈夫”という自信があったわけではなく、もし何か思い違いをしていてグラスハンガーにならなかったらタオルでもかければいいやという大雑把な気持ちでいました(笑)」

ナイス心意気とチャレンジ精神。実は同じグラスを愛用しているわたくし。さっそくマネしてみたいと思いました。

このグラスハンガーが設置されているのは、実は洗面所の壁面収納の棚下!「キッチンのシンクにグラスを放り込んで寝てしまうと、翌朝汚れたグラスと対面してゲンナリするので、1日の最後に使う洗面所に設置し歯磨きのついでに洗うようにしました。」

とのこと。分かります、その気持ち…

元々洗面所には収納がほとんどなく、床置きの収納を置く広さもなかったため、洗面台の背面の壁に棚を設置したそう。

『足場板』をカットして『棒棚受け』で固定。その棚板の下に、さきほどの自作グラスハンガーをつけられたんですね。お隣の長めの『ハンガーバー』も、『棒棚受け』の下をくぐって設置してあります。

就寝前の寝酒グラスを一番ストレスなく片づけるには?と、行動バターンに見合った解決方法と居場所を確保。お見事です!

『足場板』と『棒棚受け』のセットは、ご主人の書斎でも活躍していました。

奥行きの浅い飾り棚を段違いに。

いいですよね、奥行きの浅い棚。個人的にも圧迫感はなく、お気に入りの小物を飾れて大好きです。

でも、猫ちゃんの楽しい遊び場にもなってしまうのでは?と心配したのですが、こちらの猫ちゃんはおっとりさんなので大丈夫なのだとか。

「足場板だと水を吸い込みやすく跡がついてしまうのが難点ですが、『ミュージアムジェル』という透明接着剤を使って置物の転倒防止対策をしています。」

と、工夫しながら使っていただいています。

最後にこちらは、先ほどの飾り棚の横にある『モルタル天板』を使ったワークデスク。

幅113cm×奥行き70cmというちょっと不思議なサイズオーダーだと思っていたのですが、実はこれ黄金比になっているのです。人間が美しいと感じるという黄金比は、ご主人のこだわりで。

別で購入されたデスク脚を取り付ける際には、天板裏に既製品の家具にも付いているような鬼目ナットを取り付け、引越しなどで必要になったらばらしたり再組立がしやすい仕様に。モルタル天板は、合板の土台に仕上げがしてあるので、裏面は脚を取り付けたりの細工がしやすいのです。

「電動ドリルを生まれて初めて触った、くらいの超初心者なのですが、ショールームのスタッフの方が親切に質問に答えてくださったお陰で、スムーズに組み立てることが出来ました。」

と嬉しいコメントもいただきました。

細かい工夫がいっぱいのDIYアイデアたち。これからも、暮らしの変化に合わせてアップデートされていきそうですね。ありがとうございました。

お客さまのInstagramには、他にも日々の不満を試行錯誤の末に解消していった片づけアイデアがアップされています。

紹介している商品

PS-BK005-04-G141
¥2,600/本
FL-OT001-07-G038
¥6,789/㎡
PS-TT010-01-G199
¥105,000
テキスト:来生

関連する事例記事

古さも​新しさも、​和も​洋も、​バラバラな​素材を​丁寧に​重ねて​つくりあげる​築古戸建て​リノベーション
古さも​新しさも、​和も​洋も、​バラバラな​素材を​丁寧に​重ねて​つくりあげる​築古戸建て​リノベーション
今回ご紹介するのは、​築50年の​木造住宅を​リノベーションした​事例。​
外見はごく​一般的な​2階建ての​家に​足を​踏み入れると、​古い​ものと​新しい​もの、​合板と​無垢材、​和風と​洋風など、​色々な要素が混ざり合いながらも、違和感なく​共存する​空間が​広がっていました。 一見バラバラに見える素材たちが、どうして心地よくまとまっているのか、それを紐解いていきます。
「私たちに個室はいらない」。愛犬と暮らす姉妹が100㎡のマンションでたどり着いた、自分たちの“最適解”
「私たちに個室はいらない」。愛犬と暮らす姉妹が100㎡のマンションでたどり着いた、自分たちの“最適解”
“やりたいこと”ではなく“面倒だと思うこと”から始まったプランニング。「今までできなかったことは、新しい家になってもできない」と、自分たちの行動や性格に合う家をとことん追求して生まれたのは、寝室とLDKが一体になった、回遊できる大空間でした。
「何から始めればいいの?」対話を重ねながら、自分の好きを紡いでいった住まい
「何から始めればいいの?」対話を重ねながら、自分の好きを紡いでいった住まい
足を踏み入れた瞬間、「きっとこの家に住んでいる人は、家で過ごす時間や、自分たちにとっての心地よさを大切にしながら暮らしているんだろうな」そんな空気がふわりと伝わってくる住まいがあります。今回ご紹介する住まいは、まさにそんな佇まい。住まい手の好みがじんわりにじみ出る、穏やかな空間が広がった戸建ての事例です。
古さを慈しみながら、今の暮らしをそっと重ねていく築古戸建てリノベーション
古さを慈しみながら、今の暮らしをそっと重ねていく築古戸建てリノベーション
築46年の家に残された、古い柱や階段の手摺りなど、建物がもともと持っていた“面影”が住まいに奥深さを与え、今の暮らしにやさしく寄り添う。年月を重ねた家が纏う趣深い空気感を大切にしながら、新しい暮らしが心地よく続いていくように。そんな思いでリノベーションした事例です。