木の素材がつくり出すクラフト感と植物のバランスが心地よい、柔らかい光が溢れるこちらの空間。

中古マンションをリノベーションしたお住まいです。

空間全体の色を絞ることで、全体の統一感が出て、植物や家電の存在が引き立ちます。ほっと一息できる場所、そんな印象を受けます。

キッチンは、『木製システムキッチン ラワン』を採用していただきました。

キッチンと洗面所の間の扉にラワン素材を取り入れたので、それと統一感を出すために選んだとのこと。色味も合うよう、洗面所の扉の色はキッチンの色に合わせたり、カーテンレールも同じラワンのものをチョイスしたり……まるで色を使った伝言ゲームのようですね。

キッチンまわりでは、『ハンガーバー 真鍮』も使っていただいています。ここも、S字フックやソケットと合わせた色味で統一感がありますね。ラワンとの組み合わせも素敵です。

「すでに完成しきっている状態のものは、そこから変化がなくて面白みがないけど、使っていくうちに表情が変わっていくアイテムだと日々変化を感じられて、飽きずに長く愛することができます」とお客様。

真鍮は使い込むほどに経年変化するので、本当に飽きないですよね。酸化による黒ずみも愛らしい。私も、ついつい触ってしまいます。

次に窓まわりです。

ここには、『ガーゼカーテン ギャザースタイル』と『木製カーテンレール チーク ダブル』が使われています

「開放感溢れるリビングにしたくて、あえてガーゼカーテン1枚にすることで圧迫感をなくしています。朝は柔らかい太陽の光で目覚めることができて本当にお気に入りです」とお客様。

窓辺でふわりと風に揺られるガーゼカーテンは、やわらかな光を演出してくれます。

ここで過ごす時間は、とても気持ちが良さそう。

また、カーテンを一枚にしたことで1列余っているカーテンレールにS字フックを引っ掛けて、軽量なインテリアグリーンを吊るして自由に飾れるようになったのも嬉しいポイントとのこと。

さて、今までの写真でもチラチラ見えていた植物たち。こちらにも、こだわりが詰まっています。

観葉植物が好きなお客様。植物はバラバラと散らばせるよりも、複数の植物をまとめてレイアウトすることで、空間にメリハリを持たせているそうです。

特に、興味を惹かれたのはワークスペース。植物モリモリです!!
作業スペースは森林浴をしながら仕事をするような感覚を味わいたくて、デスクの周りには十種類以上の大小の植物をわんさか並べたのだそう。

「森林浴できるワークスペース」この響きたまらないですね。リモートワークが増える中、家にいるという日常とは違う開放感がありそうです。

木と光とグリーンと。木漏れ日差し込む森の中にあるような空間。

心地よい素敵なリノベーション事例でした。

(モリムラ)

お二人の家探しのエピソードはこちらのコラムで紹介されてます。

お客様のお家づくりの様子、こだわったポイントなどはInstagramからもご覧になれます。

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