beforeはこちら。素敵な家具とグリーンで飾られた空間です。

今回のお客様は、女性お一人暮らし。長年勤めていた会社をアーリーリタイアされ、新たな学びにチャレンジしたり、趣味を楽しんだりする日々を過ごされています。

そんな中で、LDK兼仕事場として使用している空間の、リフォームのご相談をいただきました。

大きな木製のダイニングテーブルと、素敵なソファが置かれているLDK。たくさんのグリーンに囲まれ日当たりのよいこの場所は、ご自身がリラックスして過ごす場でもありながら、ご友人を招いて食事を楽しんだり、日常的なデスクワークを行う作業場にもしているとのことでした。

今回は、そんな“複数の役割を持つ空間”を、その時々の過ごし方にしっかりと寄り添いながら整える、そんなリフォームを計画していきました。

ラワン合板にモアビの木口テープで仕上げた造作家具。

キッチンカウンター下には飾り棚。

今回のリフォームでは、家で過ごす時間が長くなったこともあり、オーディオ環境のアップグレードも大きな目的の1つでした。
グループ会社、東京R不動産で、オーディオに詳しいスタッフがそのお手伝いをさせていただきました。元々お持ちの機器を活かし、さらにいい音を鳴らすためのノウハウがあるとのこと。詳しくは、こちらの記事でご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

スピーカーの音は“置き方”で変わる! 素人でもできるオーディオDIY実践編 vol.2
スピーカーの音は“置き方”で変わる! 素人でもできるオーディオDIY実践編 vol.2
オーディオDIYの世界を知ったスタッフが、そのノウハウをお裾分けしていく連載。vol.2はいまある機材をもっといい音で鳴らすオーディオDIYカスタム実践編その1「振動対策」です。

元々お持ちだったアンプやレコードプレーヤー、ウーファーなどに加えて、いくつかのオーディオ機器類が必要になるということで、それぞれがすっきりと収納できる家具を造作。

以前のリフォームで仕上げたモアビ突板の壁面に合わせ、着色塗装したラワン合板で組み上げました。オーディオ類が収納された扉のある部分から、キッチンカウンター下へとオープン棚がL字に一体的に繋がるつくりに。オープン棚は、海外旅行が趣味なお客様が、各地で集めた小物やお皿などを飾れるようになっています。

ラワン合板をベースとしながらも、天板や開き戸の面材、小口にはモアビの材を使用することで、空間に溶け込みながら、家具としての品を一段引き上げています。

レコードプレーヤーや電子ピアノは、引き出して使えるように計画しています。

開き戸の収納内部。モニターを置く引き出しの把手には『把手の金物』を使用しています。

開き戸の内部には、お仕事で使用するモニターや書類、ワゴンなどをまとめて収納できるスペースを確保しました。これまでは来客時に別室へ移動させていたものも、ダイニングのすぐそばで完結できるようになり、日常の動作がスムーズになっています。

配線を隠すための収納。前板をモアビ突板で仕上げ壁面とフラットに見せています。

前板を外したところ。

オーディオ機器が増えると、それに伴って電源コードや機器類をつなぐコードも自然と増えていきます。
それらをすっきりと隠すために、ワンタッチで外せる前板を設置して配線を隠せるスペースを設けました。

家具の陰影が美しく映える左官仕上げの床。

既存のフローリングは経年劣化が気になってきたため仕上げを変えることに。
職人さんの手仕事を感じられる質感がお好みで、床全体はスッキリと仕上げたいというご要望から、モールテックス(BM2034)による左官仕上げを施しました。
耐水性能があるコーティングをしているので、室内の植物の水やりも、以前のフローリングに比べると、楽になったとのこと。

既存家具の色味に合わせ、グレーの中にわずかに暖色を含んだトーンを選定し、空間全体にやわらかさを持たせています。

実は、toolbox立ち上げ当初から、何度かリフォームのご依頼をいただいているお客様。前回のリフォームのなかでは、本をたくさん収納できて、かつゆっくりと読書に浸ることができる、そんなスペースを造りました。

リビングの床材は、壁面をモルタル仕上げとしている他の空間とのつながりも意識しています。

前回リフォームしたお部屋。ソファーは今はリビングへ。

ソファーの上には『ウッドシャッター』を。

現在はその蔵書もさらに増え、収納が足りなくなってきたとのこと。今回のリフォームのもう一つの目的としてあったのは、リビング空間に新たに本棚を設置することでした。

本だけでなく、雑貨や絵などもディスプレイしています。

リビングに並べる本たちは、常に視界に入り、意識から離れない状態にしておきたいというご要望から、今回は一面に『木製シェルビング』を設置しました。
本棚という用途に合わせて奥行きを小さく加工しています。

オープンで可動式、かつツヤ感のあるラワンで仕上げられた棚は、空間のトーンとしてもぴったりと合い、様々な種類の本が収納できる機能性も兼ねています。

after。床の表情が家具を一層引き立てます。

before。

造作家具と、床の仕上げ変更、オーディオ環境のアップグレードを行った今回で、リフォーム自体は3回目。そんなお客様からこんな言葉をいただきました。

「toolboxのスタッフの方や、16年前からずっと一緒に携わってくれている家具職人さんと、その時どきで、こうしたい、ああしてみようと作ってきた部屋に集まって、持ち寄ったものを食べて飲んでお喋りして。何より楽しいことだと思っています。そのために部屋を作ってきたのかもしれません」

一度にすべてを完成させるのではなく、暮らしに合わせて少しずつ手を加えていく。
その積み重ねによって生まれる、アフターリフォームならではの豊かさを感じさせてくれる一例となりました。

現場からは、以上です。

TBK
オーダーメイドリフォーム
自分好みの空間を、専属スタッフと一緒に実現するフルオーダーリフォーム
対応地域
東京23区および近郊
ツールボックス工事班|TBK

ツールボックス工事班|TBK

toolboxの設計施工チーム。住宅のリフォーム・リノベーションを専門に、オフィスや賃貸案件も手がけています。ご予算や目的に応じ、既存や素材をうまく活かしたご提案が特徴です。

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毎週水曜日の13時から15時まで、東京・目白ショールームに施工チームがいます。工事に関するご相談も承っておりますので、この時間もご活用ください。

紹介している商品

PS-BK009-01-G289
¥9,500/本
PS-BK009-07-G289
¥8,900
担当:白鳥

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