ポップな洗面室にようこそ
カラフルな床や壁のアクセントカラー、ビビットなタイルやカラー目地であそぶのもありか?なんて、楽しそうな色で溢れた世界。ポップな洗面室の理想のカタチ。
そんな空間にはクセありの小物たちがよく似合う。旅先で一目惚れした民藝の動物、キッチュなプラスチック雑貨。壁には、ポスターやポップアート?この前、お店で見かけたポストモダンデザインのクセあり照明も似合いそうだなぁなんて、妄想が広がります。
あるようでない、こういうあそべる洗面室。それは、こんな空間に似合う洗面台の選択肢が少ないからでは?
というわけで、ポップな洗面室に似合う洗面台をつくろうと思った時、真っ先に浮かんだ素材が、いろいろなものを大らかに受け入れてくれる、大好きな積層合板、プライウッドだったんです。
積層切りっぱなし、プライウッドが好きなわけ
今回採用したのは、「バーチのプライウッド」。明るくて柔らかい木目のバーチを、薄くスライスして積み重ねたもので、家具好きの方からすると、アアルトのアルテックの家具シリーズでお馴染の素材かもしれません。プライウッドのいいところは、どこを切っても積層の縞々断面が見えるところ。下地の位置とかを気にせず切ったり打ったり加工できる、ぎっしり詰まってる感じが、ある意味無垢材っぽく付き合えていいなと思ってまして。無垢材より、気軽に扱える工作感もむしろいい。
木口テープを貼って、キレイに仕上げてしまうのとは違う、プライウッドだから出来る「積層断面見せの切りっぱなし」をデザインに落とし込みました。収納部の扉は、断面を隠さないよう、あえてインセットで納めて、グリッド感を強調。手掛けも四角く切り抜いただけにしています。
収納の扉は、引き出しと開き戸タイプの2パターン。サイズによって、扉のサイドにオープン棚が付くのですが、ラインナップ画像を見比べてみると、見た目のバランスがそれぞれ違ってキャラ感あり。どのキャラを選ぶのかはお好みでどうぞ。
軽やかでなくっちゃ
ポップな洗面台であるために、軽やかさは何より大事なポイント。本体は壁に、床からフロートさせて取り付けます。特にあまり広くない洗面空間の場合、洗面台の下の床が奥まで見えてくると、視覚的な広がり効果が全然違うんですよね。床が大きく見えてくるので、床材選びもぬかりなく。
そして、ただ浮いていればいいってものでもありません。洗面台自体のボリューム感も大事です。深すぎない、一般的な洗面よりもコンパクトな450mmという奥行きが、実際の空間に設置された時、軽やかに効いてくるんです。
この奥行きが実現できたのには、使いやすくコンパクトなスクエアシンクとの出会いもありました。
幅は、固定サイズのW650とW900mmの2つと、910〜1500mmの間で10mm単位でサイズオーダーも可能です。両脇の壁ぴったりにオーダーするもよしですが、あえて、両サイドを少しずつ空けて、壁面のタイルを見せたりするとより浮遊感が出るからおすすめです。
水もへっちゃら気軽に使えるDAPとの出会い
造作でもつくれてしまいそうな、シンプルなこの洗面台ですが、実はプライウッドの表面に、クリアのウレタン加工よりも強い仕上げが施されているんです。
その名は「DAP(ダップ)」。なんだか踊れそうな名前もいい。
プライウッドの表面に薄く特殊なDAP樹脂のコーティングを施すことで、水や汚れに強く、でも、見た目はマットな仕上がりに。メラミンよりも薄い仕上がり厚なので、触ってみてはじめて、あれ、なんか表面に仕上げされてる?と分かるレベル。このクリアDAPとの出会いがあって、大好きなプライウッドを使った洗面台開発が一気に進んだというわけなんです。
DAPは色付け加工も出来ます。ホワイトはすっきりした中、断面にだけ木が見える感じが可愛かったので、ラインナップに加えてみました。
プライウッドといえば、アアルトやイームズをはじめとする20世紀の偉大なるデザイナーたちの家具から、shopbotなどのデジタルファブリケーションな世界まで「技術革新とデザイン、量産へのチャレンジ」みたいなイメージが思い浮かぶわけですが、今回は、プライウッド×DAPとの出会いによって、新たな水回りの選択肢が増やせたかなと思っています。
ラグジュアリーとか、すっきり、流行りモノとは別軸の、個性あふれるクセ強めで楽しげな世界。みなさんの思い浮かぶポップな世界って、どんな色やモノで溢れてますか?BGMの音楽は何が流れてるんだろう。
組み合わせる素材選びだけでは完結しない、そこで使うもの、飾るもの含め、好きなモノで構成されたポップな洗面室。この「プライウッド洗面台」で、やっちゃってください。
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