今回ご紹介するのは、賃貸ワンルームのリノベーション事例です。

ワンルームの賃貸を探すときに残念に思うことのひとつとして、小さくて使いにくいキッチンがあげられると思います。

空間が限られているからしょうがないのですが……それでもやっぱり諦めたくない……!ということで生まれたのがこの可動式のキッチンカウンター。

天板に使用している「オーダーキッチン天板」は1cm単位でサイズオーダーできるので、空間にあわせたサイジングが可能。買ってきた家具ではなかなかこんな風にはいかないですよね。

キャスター付きなので簡単に動かせることができるのもうれしいポイント。調理をしたりダイニングテーブルとして使うことはもちろん、窓際にもっていってデスクとして使ったり、キッチンとくつろぐ空間をゆるやかに仕切る間仕切りにしてみたり、アイデア次第でいろいろな使い方ができます。

キッチン自体も、水切りカゴを置くスペースがない分シンクの上に水切りラックを設置したり、ツールをかけられる「ハンガーバー」を設けたりと、小さくても機能的なキッチンを目指しました。

空間としてのまとまりを持たせるため、キッチンカウンターやキッチン周りの収納棚の小口は全て突板テープで仕上げています。それだけで素材感がでて、ぐっと親しみやすい表情に。

キッチン自体を大きくしなくても、このように作業ができる場を設けるだけで、使い勝手は大きく変わりますよね。

空間を何通りにも変化させることができるツール。実際どう使われるのか、想像するとワクワクします。

(ヤマキ)

紹介している商品

関連する事例記事

“植物の特等席”と、土間で隔てられた“離れ”。120㎡ならではの空間切り分け術
“植物の特等席”と、土間で隔てられた“離れ”。120㎡ならではの空間切り分け術
まるで植物園のようなサンルームを主役に据えたリノベーション事例。以前の住まいが子どもの成長で手狭になり、住み替えたのは約120㎡の中古マンションでした。大事な趣味も家族の成長も制限しないプランニングで、理想の暮らしを叶えた事例をご紹介します。
“引き戸”と“引き算”でデザインした、わたしたちの心地よさ
“引き戸”と“引き算”でデザインした、わたしたちの心地よさ
LDKと寝室を仕切るのは、壁でもドアでもなく、ガラスが嵌め込まれた引き戸。寝室の天井をLDKより少し下げたり、素材や要素を厳選したり、照明の数を絞ったり。“引く”をキーワードに、自分たちの“ものさし”で心地よさを形にしたリノベーション事例をご紹介します。
「広いリビング」だけじゃない。家事ラク間取りが「のんびり時間」を生む、100㎡超えの住まい
「広いリビング」だけじゃない。家事ラク間取りが「のんびり時間」を生む、100㎡超えの住まい
誰もが憧れる「広いリビング」。でも、そこでゆっくり「くつろぐ時間」がなければ、本末転倒。子どもが個室に引きこもるのを防ぐ工夫や家事ラク要素を盛り込んで、「広いリビングで家族がくつろぐ時間」をつくり出した事例をご紹介します。
「長く住む家」だから、着飾りすぎず、シンプルに。変わっていく暮らしを受け入れる“素地”の家
「長く住む家」だから、着飾りすぎず、シンプルに。変わっていく暮らしを受け入れる“素地”の家
着回しが効く、長く付き合える一着を選ぶように。つくり込むのではなく、暮らしのベースをつくる感覚でリノベーションして、これからの暮らしに寄り添い続けてくれるマイホームをつくった事例をご紹介します。