約50㎡の中古マンションのリノベーション。解体できない構造壁は、ボンド跡をそのまま意匠として生かしてコンクリート躯体現しに。そこにやわらかい雰囲気を持つシナ合板を組み合わせて、ほどよいワイルド感が漂う空間に仕上げています。

各所に取り入れられたシナ合板の収納や壁は家具のような雰囲気。キッチンも同様に軽やかな存在にするべく、設計者さんが考えたのは『オーダーキッチン天板』と『角パイプフレーム脚』を組み合わせたキッチン。

『角パイプフレーム脚』は塗装もメッキも施していない商品ですが、今回は水気のある場所での使用ということで、錆止めの塗装を施したそう。グレーに塗り上げられてもそのスチールらしいエッジはそのまま。「角パイプ」感、生きてます。

壁付けにしたキッチンの横には、同じく塗装した『角パイプフレーム脚』とシナ合板で造作したカウンターテーブルも造作。キッチンの作業台としても、食事やデスクワークをする場所としても使えます。ちなみに、スイッチには『アメリカンスイッチ』を採用していただきました。露出配管との組み合わせがインダストリー。

角パイプならではのすっきりシャープな脚は、空間の抜け感を損いません。シナ合板とともに、ラフなコンクリ壁の空間に端正な印象を加えています。

キッチンの横にあるPタイル床の空間はインナーバルコニー。天井にはガス管(!)で作ったハンガーパイプが。ここには洗濯バンがあり、洗濯したらそのまま干すという、家事ラク動線!ここに置かれているベンチも、『角パイプフレーム脚』にシナ合板を載せて作ったもの。ベンチとしても、棚としても使えそうですね。

『角パイプフレーム脚』は、錆がつき経年するほど味が出ることを楽しむのもおすすめですが、こちらの事例のように錆止めに塗装をしても、また違った趣がありますね。

商品を通じて「自分仕様な空間づくり」を提案しているtoolbox。こんなふうにお客様のアイデアによって商品の新しい魅力に気がつかされる時、とってもうれしい気持ちになります。

「こんなふうに使ってみたよ!」なオリジナリティ溢れる使用事例、今後も楽しみにお待ちしています。

(サトウ)

note architects

鎌松 亮が主宰する設計事務所。「環境的なもの」「社会的なもの」「お客様に関わるもの」建築における3つの大きな文脈を読み解き、本質を形にすることで、“その場所だからできる建築”の実現を目指しています。

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