里山に隣接したロケーションを気に入って購入した中古マンション。
リノベーション会社、エイトデザインのスタッフさんの自邸リノベーションで、もともと4LDKの細かく区切られた間取りを、どこからでも緑が見渡せる開放的な1LDKに全面リノベーションした事例です。

リビングから玄関に向けての景色。
左手奥にワークスペース、キッチン裏に水回りと寝室が配置します。

お部屋のテーマに掲げたのは、緑を最大限活かした職住一体の空間。
85平米の中に全てが合理的におさまっています。

共働きの忙しい夫婦が効率的に家事をこなせるよう、キッチンは、作業動線がコンパクトなL字型キッチンになっています。
さらに、バルコニーのそばに洗濯機、その横にクローゼットを配置し、小上がりを囲ってコの字に家事が完結できるようになっています。

キッチンに設置された『フラットレンジフード』。そしてシンク前にタオル掛けとして、『ハンガーバー』をお使いいただいてます。限られたスペースで有効に空間を使いたい時に、排気口の向きを柔軟に決められるフラットレンジフードが役目を果たしてます。

こちらは玄関からのぞいたワークスペース。

廊下側からのアングル。

職業柄普段から自宅に仕事を持ち帰ることも多いのと、さらにコロナ禍で週半分は在宅ワークでお仕事をすることもあり、ワークススペースはなくてはならないスペースなんだとか。でも、籠り感にしてしまうと窮屈なので、本棚や透明なガラスの開閉できるすべり出し窓を入れることで、生活空間との繋がりを持たせたそう。

そして、ワークスペースの反対にあるドアを開けると。

薄畳の床と合間って旅館のような風情を感じる雰囲気の寝室。
こちらの化粧台の上に、『モデストレセップ』を入れていただいています。

最後に洗面室をご紹介。
木の天板、白のタイルとラワンの有孔ボードが、落ち着いた印象を与えながら、明るい清潔感を感じさせてくれます。キッチンと同じように、ここでも洗面台下に『ハンガーバー』を使っていただいてます。

生活に必要な機能は無駄なく収まり、
家族の距離感は、オープン棚を用いることで、付かず離れずのちょうどいい心地良さ。
自分たちらしい暮らしを考え込まれたそんな素敵な事例でした。

(オビ)

エイトデザイン

エイトデザイン

住宅のリノベーションと新築住宅の設計・施工から、店舗・オフィス・まちづくりも手がける一級建築士事務所。インテリアショップやカフェの運営もしています。

紹介している商品

関連する事例記事

「故きを活かして新しきをつくる」。1000万円以下で買った築古戸建てを“リメイク思考”でフルリノベ
「故きを活かして新しきをつくる」。1000万円以下で買った築古戸建てを“リメイク思考”でフルリノベ
施主家族が手に入れたのは、昭和の香りが色濃く残る築古戸建て。購入費用の2倍以上をかけて耐震性能と断熱性能を底上げしつつ、既存を活かしながら「新しさ」をスパイスとして加えてフルリノベーション。設計にも工事にも施主家族がフルコミットしてつくり上げたマイホームをご紹介します。
築古の魅力を残して間取りを一新。飾れる余白とレイアウトの自由度をそなえた賃貸ワンルーム
築古の魅力を残して間取りを一新。飾れる余白とレイアウトの自由度をそなえた賃貸ワンルーム
ツールボックス工事班|TBKが設計施工を担当した、東京R不動産と共同で企画した賃貸リフォーム事例。建物が持つ古さを活かしながら、入居者が自分の暮らしを反映しやすいような、余白を持たせた住まいです。
ミニマルでシンプル。日常の動線に、好きな素材やフォルムを取り入れたちょうど良い暮らし心地
ミニマルでシンプル。日常の動線に、好きな素材やフォルムを取り入れたちょうど良い暮らし心地
最初は「正直、こだわりはないんです」と話していたお施主さま。 でも、打ち合わせを重ねるうちに少しずつ自分のこだわりが見えてきて、ほどよく“好き”を取り入れた結果、自分にとっての“ちょうどいい”住まいが完成しました。
“植物の特等席”と、土間で隔てられた“離れ”。120㎡ならではの空間切り分け術
“植物の特等席”と、土間で隔てられた“離れ”。120㎡ならではの空間切り分け術
まるで植物園のようなサンルームを主役に据えたリノベーション事例。以前の住まいが子どもの成長で手狭になり、住み替えたのは約120㎡の中古マンションでした。大事な趣味も家族の成長も制限しないプランニングで、理想の暮らしを叶えた事例をご紹介します。