壁の力は壁だけにあらず

もともとはクロス貼りのお部屋だったところに、1日にして突如表れた羽目板の壁。

こいつの威力は想像以上によかったんです。

今回工事をさせていただいたのは写真家のKさん。完成後の写真はご本人の撮影です。商品ページの画像を大変気に入ってくださってお問い合わせをいただきました。

いざ出来上がってみて、リビングの壁に強烈なインパクトでつくられたその壁は、意外にも空間に馴染み、毎日をワクワクさせてくれます。壁の前にはピアノが置かれていたのですが、完成してみるとピアノに居場所が与えられ存在感を持ち始めました。まるでちょっとしたライブスペースです。

完成した後日Kさんからこんなお言葉をいただきました。

「非常に心地よい空間に仕上がりまして、想像以上に満足です。家具を買いそろえていくように壁も床もひとつひとつ仕上げていくのは愛着が持てますね。」

手を加えたのは一つの面の壁のみです。でも変わったのは空間全体。この壁は、彩りをもたらすだけでなく空間をぐっと引き締め気持ちまで楽しくさせてくれるようです。

家は毎日いる空間。その空間の壁を愛着をもってずっと眺められることはお気に入りの洋服を毎日着ていられるような喜びに近い気がします。

そうやって少しずつ家の内装を自分の好きなもので作り上げていけたら、家の中が楽しくてしょうがないのではないでしょうか。

みるみる変わっていく自分の部屋

壁はすぐにできあがります。

朝出勤した旦那さんが夕方帰宅する頃にはできあがっています。

旦那さんはずいぶん驚かれたようです。

こんなにスピーディーな仕事をしてくれたのは、おなじみANGULOの石岡さんと須賀さん。ナイスガイな二人が朝から登場です。

まずは下地となるベニヤ板の貼り付けから。

パスンパスンと心地よいタッカー(でかいホッチキスみたいなもの)のリズムであっという間に完成。

続いていよいよ羽目板の取付。さっきのが白の板だから今度は荒板杉にしようかな。う〜ん。といった感じで、完成形をイメージしながら組み合わせのバランスを意識してどんどん板が取りついていきます。

実はこの組み合わせ選び、なかなかセンスが必要で、同じ色が固まってしまうとバランスを崩すし、規則正しく並べても気持ち悪い。うまい具合に外していく貼り方はセンスある石岡さんだからこそ。

今回の壁にはインターフォンとスイッチとコンセントがついてましたが、ご心配なく。

丁寧で繊細な作業でうまいことスイッチのまわりを仕上げていきながら、小さな板を貼っていてくれます。

完成した後もこれまでと変わりなく家電を配置できます。

そうこうしているうちに、はい、完成!!

部屋が見違えました。つくった僕らもKさんもニンマリです。

いままで無意識に住んできた自分の部屋が変わるのは不思議な感じです。正直、テンションがあがります。なにより、家っていじれるんだということを目の前で体験できます。

完成する頃には、他の場所もこうしたらかわいいかな?とか、どんどんイメージが膨らんでいってくれたKさん。そうやって家具を並べるように自分で家を造っていくことの楽しみを共有できたことがなによりも嬉しかったです。

全てを一気にやれなくても、まずは一面の壁からいかがでしょう。家に帰るのが楽しみになると思います。

職人サービス:羽目板の壁

株式会社アングロ | ANGULO

toolboxの初期から活動を共にしてくれているオーダー家具屋、石岡鉄平さん。
デザイン性の優れた家具製作のみならず、現場での施工や空間デザインも手掛けています。

家具の郵送対応の場合は、全国ご相談可能です。