金沢の街を歩くと、風情ある町家が、未だ多く残っています。

そんな金沢で、昭和9年に建てられた町家のリノベーションにtoolbox商品をたくさん使っていただきました!今回はtoolboxスタッフのTがお伺いさせていただきましたよ。

「お邪魔しまーす」と入る前に、玄関を見上げると看板灯がお出迎え。シンプルなデザインが、和の外観とも見事に馴染んでいます。

外観はほぼ手を加えず、と思いきや、古い町並みにとけ込む素材や仕様で改修をしていました。

広い玄関には土間タイルを使ってもらっていました。主張しすぎず古い収納扉によく合います。

古い机を利用した踏み台も元からそこにあったかのよう。

お部屋に上がると、昭和9年築とは思えないほど、綺麗で暖かい空間が広がっていました!!

古民家って寒いんですが、ここは暖かかった。古さを我慢せず快適に住めるようリビングは大幅に改修。(ちなみに2Fはほぼそのまま残した和室でした。)

まずは、キッチン。古窯70角タイルのアクアブルーを使っていただきました。

独特の「焼物っぽい質感」を味わえる、1枚1枚に色ムラのあるタイルです。同種のミッドナイトブルーと迷われたそうですが、明るい色合いでよかったとのこと。ほっ。サンプルで見ているより広い面積で見ると淡く感じるんですよね。

壁一面のタイルに、室内窓の抜けが良いバランス。玄関に面した窓は、お客さんや家族が帰ってきた様子が覗けて便利そうでした。

目地は白を予定していたのを、グレーに変更したそう。グレーの色合いが絶妙で、タイルの魅力を引き立てています。

洗面所は水彩タイルの25角コットン。真っ白で少し透明感のある質感は、清潔感があります。

設備系は新しくしているので、家の古さを感じさせません。

木製カーテンレールのチークをご使用ただきました。同色の窓枠に馴染んで自然な垢抜け感。

さりげない部分ですが、ここが一般的な金属レールなのとは大きな違いなんですよね。

ソファ前にはキッズスペースとして和紙の置き畳を使っていただいていました。縁がつまずかないようナナメになっているから、走り回るお子さんにも安心です。

最後は、収納で使ってくれた、真鍮立方体つまみ。手に触れる部分が愛着ある素材だと、ちょっと幸せな気分になります。

そのほかtoolbox商品以外でも、使い込むほど味が出る素材をふんだんに取り入れていて、こだわりいっぱいのお宅でした。

実はこちらは金沢R不動産のスタッフのお住まい。金沢の町家を購入したいの参考事例になればとお考えでした。風情ある町並みが、いつまでも続くよう、こうして町家を大切に使って欲しいですね。

今後はお庭づくりを計画中だそうで、造園の本をたくさん見せてもらいました。笑

暮らしづくりの楽しみはまだまだ続きそうです。ありがとうございました。

  • 「看板灯 スモールブラック」、「真鍮立方体つまみ 小サイズ」、「和紙の置き畳 グリーンティー」は販売終了となりました。

紹介している商品

FL-TL001-11-G141
¥4,800/㎡
WL-TL012-06-G141
¥6,300/㎡
WL-TL009-02A-G141
¥9,240/㎡

関連する事例記事

「何から始めればいいの?」対話を重ねながら、自分の好きを紡いでいった住まい
「何から始めればいいの?」対話を重ねながら、自分の好きを紡いでいった住まい
足を踏み入れた瞬間、「きっとこの家に住んでいる人は、家で過ごす時間や、自分たちにとっての心地よさを大切にしながら暮らしているんだろうな」そんな空気がふわりと伝わってくる住まいがあります。今回ご紹介する住まいは、まさにそんな佇まい。住まい手の好みがじんわりにじみ出る、穏やかな空間が広がった戸建ての事例です。
築28年戸建ての1階リノベ。玄関・洗面・LDK、家族の暮らしのベースになる場所を心地よく整える
築28年戸建ての1階リノベ。玄関・洗面・LDK、家族の暮らしのベースになる場所を心地よく整える
4人家族が暮らす2階建ての住まい。「これからもずっと住み続けられる、思い入れのある家にしたい」と考えるようになり、家族の暮らしに合わせて1階部分をリノベーションしました。
ほぼ解体なし、在宅工事で2週間。“台所”の痕跡を残した戸建てのキッチンリフォーム
ほぼ解体なし、在宅工事で2週間。“台所”の痕跡を残した戸建てのキッチンリフォーム
ツールボックス工事班|TBKが設計施工を担当させていただいた、ダイニングキッチンの収納力増大と、使い勝手にフォーカスしたリフォーム事例です。
3回目の家づくりは戸建てリノベ!日当たり不足を克服する、イエローの吹き抜け階段がある家
3回目の家づくりは戸建てリノベ!日当たり不足を克服する、イエローの吹き抜け階段がある家
マンションから3階建ての中古戸建てに住み替えをされたお施主様。LDKの開放感を得るために大きく変えたのは階段部分でした。家づくりの経験から得た「住みやすい家のあり方は、暮らしによって変化する」という気づきから、大胆につくり変える部分と、既存をそのまま残す部分を見極めた3度目のリノベーションです。