新年あけましておめでとうございます。
2010年にスタートしたtoolboxのWEBサイトは、2025年10月で15年目を迎えました。
わずか6商品からはじまったサイトも、いまでは300シリーズ、約2400点の商品を揃えるまでに。
サイトを訪れ、自分らしい家づくりに挑戦するお客様。
それを支える設計者や工務店、職人の皆さん。
そして、ものづくりのパートナーとして日々向き合ってくださる取引先の皆さん。
toolboxを通じて出会えた多くの方々のおかげで、ここまで続けてくることができました。
改めて、心よりありがとうございます。
昨年は、新商品の発売や家づくりのアイデア発信にとどまらず、Podcastやスタッフアカウントの運用を通して、toolboxの中の人の姿や、ものづくりの背景をお伝えする取り組みも始まりました。
また、リアルなイベントでの新しいチャレンジや、よりよいお買い物体験を目指した商品ページのリニューアルなど、オンライン・オフラインの両面で試行錯誤を重ねた一年でもありました。
改めてこの一年を駆け足で振り返りつつ、最後に今年の「妄想の道具」を発表します。しばしおつきあいください。
アレンジしやすい、水回り・キッチンジャンルの新商品が充実
11月に新しくなったtoolboxのカタログINDEXページには、この1年で発売された新商品が並びます。
造作キッチンのようにキャビネットの組み合わせを選べる「ユニキッチンシステム」や、サイズ展開とカラーバリエーションが豊富な「クロップドミラーキャビ」など、空間に合わせて柔軟にアレンジできる水回りアイテムは、発売開始から好評をいただいています。
また、「フリーカット無垢材/集成材」をはじめとする定番商品のアップデートも積極的に実施。
オプション加工の拡充や、棚板用・天板用と用途に応じた選択がしやすくなりました。
あわせて商品購入ページもリニューアル。
サイズオーダーや加工の自由度が高い商品が多いので、迷わず選べる導線を意識し、より快適なお買い物体験を目指しています。
中の人たちを知ってもらう発信、はじめてみました
2025年は、「toolboxの中の人」をより身近に感じてもらうよう、いくつか新しい発信に挑戦をしました。
まずは、音声メディア。
Podcast「toolboxの妄想ラヂオ」は、新卒3年目のスタッフの「やってみたい」という一声からスタート。ラジオ好きの有志メンバーが、終業後のオフィスに集まり、ゆるりと収録しています。
「うちの賃貸なめんなよ」〜チート賃貸VSノーマル賃貸〜」
「毎日使うカバンどこ置いてる?」
そんな日々のこだわりから、車業界や旅行代理店など異業種から転職してきた中途メンバーが、前職と今の仕事のギャップを語る「前職なにしてた?」回まで。
続けて聞いていただくと、キャラの濃いメンバーたちが、ゆるく、ときに熱く、たまに(ほんの少し)役立つ話をおしゃべりしています。
車での移動中など、ぼーっと聞くのにちょうどいい温度感。よかったら、気軽に耳を傾けてみてください。
また、Instagramではスタッフアカウント @toolbox_staff の運用もスタート。
オフィスの様子や日々の取り組み、スタッフインタビューなど、webサイトとは少し違う距離感で、toolboxの日常をお届けしています。
スタッフ三上が、築古戸建ての実家アップデートに取り組む「how to make」DIYシリーズも、ついに第12弾に。
失敗したところ、ちょっと手を抜いたところも含めて、正解のないDIYを赤裸々につづっています。
もともと素敵なご実家が、彼女の感性で少しずつ変わっていく様子を見るのも、このシリーズの楽しみのひとつ。
お正月、家で過ごす時間が増えるこの時期に、ぜひ改めて自分の家を見回しながら「自分だったら……」と妄想を膨らませてみてください。
そして昨年のクリスマス前には、sea編集室から「(maga)zine 雑想 DIY実践思想録 1」が発行されました。
「sea編集室って何?」という方も多いかもしれませんが、2024年秋、社内でそっと立ち上がった部活のような、小さな編集室です。取材、デザイン、編集、製本まで、すべて完全DIY。200部限定で制作しました。
オンラインのほか、ショールームやイベント、リアル店舗でも販売中です。
気になるタイトルの由来は、はじめにのページで綴られています。zineではなく「(maga)zine」と名付けた理由や背景は、今後noteでも綴られる予定。気になる方は、ぜひご注目ください。
toolboxのオリジナル商品は、どんな人たちが、どんな思いでつくっているのか。
イベントや日々の仕事の裏側、わたしたちのはたらき方や、大切にしていることを、少しずつ知っていただけたらうれしいです。
東京・目白のオフィスもリニューアル。色々な居場所が誕生
個性豊かなスタッフも、気づけば50名近い人数に。
人が増える中で、リアルに席数が足りなくなり、オフィスの改装にも着手しました。
オンラインミーティングが当たり前になった今、会議前後の移動中に生まれていたような、ちょっとした雑談の時間が減ってきています。
そこで、気分や用途に合わせて使い分けられる席や、ふと立ち寄れるたまり場を新たにつくりました。
さっそく、仕事の合間に自然と会話が生まれる風景があちこちで見られています。
リアルイベントを通して、ご縁のつながりを実感
昨年は、ショールームでのはじめてのポップアップ開催をはじめ、a音楽、古道具、花など、家づくりの枠を少し越えたジャンルの方々とコラボレーションするイベントにも挑戦しました。
東京・目白では、4月に、埼玉の「REFACTORY antiques」との「ダイニングテーブルフェア」を開催。tooolboxのアイテムに合うよう、店主渡邉さんのセンスで集められた古家具やかご、花瓶などが添えられた風景は圧巻でした。
8月には、家づくりをやる際に避けては通れない、お金・投資の勉強会を「MONEX証券」と。リフォームの各項目、実際どれくらいかかるの?そのために、NISAでいくらくらいずつ積み立てるとよい?と、参加者のみなさん、自分の家の場合に置き換え、具体的な質問攻めで盛り上がりました。イベントの内容をざっくりつかめる復習コラムも公開しています。
9月には、スタッフにもファンの多いインディペンデントレーベル、カクバリズムのレコードショップ「Test and Tiny」とのPOPUP&展示「MY RECORDS & TOOLS 」を開催。その後の目白エリアのイベント「My Favorite Place MEJIRO」開催時に、ご近所の方がTest and TinyコラボTシャツを着て、「これ気に入ってるー」と、訪れてくださったのは、嬉しい思い出です。
11月頭の文化の日の三連休は、東京・目白ショールームを飛び出し、お隣、池袋駅前で行われる「IKEBUKURO LIVING LOOP」に初参戦。アレンジした端材とパーツを組み合わせものを売ってみたり、ショールームだけで売っている風水メジャーを面白がってくださったり。池袋の駅前大通りにしあわせな光景が広がっていました。
その翌週は、「ガレージセール」を開催。は毎年楽しみ来てくださる方、改装中で気合いを入れて大量に買い込まれる方で大にぎわい。
12月は、ご近所の素敵な花屋、ご近所の花屋 Hljóð(ヒュウド)の齋藤さんをお招きして、クリスマスリースづくりのワークショップを。各自で好きな花材を選んで自分で悩みながらカタチづくっていく。実は、家づくりのプロセスにも似ていました。悩むのも楽しい創作の時間でした。
大阪万博で盛り上がった大阪・中津ショールームでは、「リノベご縁日」や「リノベご縁卓」を開催し、空間づくりのプロの人柄や考え方に、直接触れてもらえる場をつくってきました。中津の周辺のお店を紹介するYouTubeも公開。
中津の街は、個性豊かなお店が集まる、開発ラッシュの梅田の隣駅とは思えない古い商店街も残るエリア。開発の波に飲まれすぎず、いまの雰囲気が残るといいなぁと願っています。新大阪駅からタクシーで1000円ちょっと。忙しい合間をぬって、大阪出張のついでに立ち寄ってくださる方もいて、嬉しい限りです。
イベントを通して感じたのは、商品や空間だけでなく、「人」を介して生まれるご縁のあたたかさ。
足を運んでくださったみなさんとの出会いが、私たちにとっても大きな財産になっています。
2026年も、私たち自身が楽しみながら参加できるイベントを準備中です。
どうぞ、お楽しみに。
今年の「妄想の道具」は、時間の経過を一緒に楽しむアイテムに
振り返りが長くなりましたが、お待たせしました!
新年の書き初めならぬ、妄想始め。2026年の「妄想の道具」を発表します。
toolboxスタッフが全員参加で行う、自分が欲しい道具を妄想して発表しあう企画から生まれた「妄想の道具」。
その第7弾が、こちらです!
妄想の道具 #7 ア・ジャストフィット チェア
体の成長に合わせて形が変わる切り株型のイス。服はサイズアウトしてもこのイスはいつでもジャストフィット。季節がめぐり⋯⋯大人になったらカットして子どもにバトンタッチ。新たな育つ時間のはじまりです。
忙しい毎日の中、スタッフの子供たちもあっという間に大きくなる。そんな日々の寄り添ってくれるイスです。リアルに欲しい!
今年は、シンプルに「自分たちが欲しい」と思えるアイデアを選びました。イラストは、カタログ表紙でもおなじみの舞木和哉さんによるものです。
最近、お客様から寄せられる事例を見ていても、最初からすべてをつくり込むのではなく、家族の変化に合わせて、住みながら少しずつ手を加えていく「アフターリフォーム」の考え方が増えてきているのを感じます。
いつかは……と我慢し続けるのではなく、その時々の状況を、どう工夫して楽しんでいくか。
この「妄想の道具」が、そんな時間の流れや、家づくりとの向き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。
今年も、家づくりの先輩たちの取り組みを、積極的に発信していきます。
今年は、あたらしい場づくりにもチャレンジです
2025年を通して、さまざまなイベントに参加する中で、改めて感じたことがあります。
それは、「toolboxって何をしている会社なのか」を、はじめましての方に伝えるのは、意外と難しいということ。
もちろん主軸は「内装建材のWEB販売」。ただ、それだけではない。そもそも、「建材」という単語が一般の方には、ピンと来ないし、何か楽しそうな響きがないのも個人的に気になってます。
私たちが初期から大事にしているのは、「空間づくりを楽しむ文化」。
それをどう伝え、どう育てていくか。
そんな課題に答えるべく、今年は、つくる楽しさを体感できる新しい場を開く予定です。こちらも、ちょっとずつ、皆さんと楽しみながら育っていくような場所づくりをしていきたいと思いますので、どうぞ、お楽しみに。
それでは、今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします。