最近では「ただいま」からすぐに手を洗えるよう、玄関や廊下などオープンな場所に洗面をつくるケースを見かけるようになりました。
もちろん、そんなケースだけではなく、リビングや寝室など、くつろぐ居室につくれば、好きなものに囲まれながら身支度が行えます。
シンクに合わせてタイルやミラー、タオル掛けなどのアクセサリーなど選べるパーツが多い洗面は、家主の個性を発揮できる場所ともいえます。設置する場所や、組み合わせにその人らしさを感じる事例と共に、オープンな洗面をつくるポイントをご紹介します。
玄関や廊下に洗面。「ただいま」からの手洗いもスムーズに
玄関から居室につながる動線上に洗面があれば、帰宅後に自然な動作の中で手洗いうがいが完了。「ただ通る場所」としてだけでない廊下の活用法が見出せるのも魅力です。
玄関から見通せる場所にあるからこそ、洗面自体の存在がさり気なくあることや、圧迫感を与えないことが大切なのかもしれません。そんな工夫が凝らされた実例を紹介します。
case1 小物選びがポイント!飾りたくなるドレッサー的手洗いコーナー
玄関ホールであり、廊下でもある場所に洗面台を設置した事例。
使い込まれた風合いの木のカウンターにコンパクトなシンクを置いて、アームライトでアクセント付け。壁付けミラーは無く「洗面台」というよりも飾り棚のような雰囲気です。
存在のさり気なさと、空間に馴染む素材の選定によって、玄関ホール全体が広々とした印象に。
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case2 幅広ミラーと浮いた足元で軽やかに。廊下沿いの造作洗面台
玄関からリビングにつながる廊下沿いに設けた、洗面スペース。収納付きの造作洗面台も、床から浮かせることで軽やかな印象に。
ミラーの効果で圧迫感を感じさせず、幅広につくった空間を一層広々と開放的に見せています。ペンダントライトのあかりが灯るとより浮遊感が増しそうですね。
洗面を外に出したことで、脱衣室には室内干しをするスペースが確保できたそうです。
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リビングの洗面で、身支度は好きな景色やものに囲まれて。
「心地よく、身支度をすること」に重きを置いた場合、リビングに洗面を持ってきてしまうのもひとつの手です。好きなものたちに囲まれて、会話を楽しみながらゆっくり身支度。植物のお世話にも便利かも。
くつろぐリビングから、常に目に入る場所でもあるため、インテリアに馴染む背景のつくり方や、ごちゃっとさせない収納のつくり方に着目です!
case1 会話をしながら、ゆっくり身支度。リビングメイク派のためのセミクローズドな洗面
「普段は、リビングでメイクする」というお客様の一言を受け、リビングの一角に洗面スペースを設けたお家。
珪藻土でムラを出すように仕上げた腰壁が、手元を隠す役割だけでなく、空間のアクセントにもなっています。奥の扉は脱衣室・玄関へと繋がっているので、帰宅時・入浴後の動線もスムーズに。
窓辺のグリーンを眺め、会話を楽しみながらゆっくり身支度。お出かけ前の時間が好きになりそうなアイデアです。
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case2 子供に目が届き、会話が生まれる。キッチン・ダイニングから見える洗面コーナー
キッチン・ダイニングと同じ空間にあるオープンな洗面台。壁面は同じタイルで仕上げることで、繋がりを意識しています。
必要なものは、収納つきのミラーや、ふかし壁の厚みを活用して収めながらもスッキリと。
特にお子さんが小さい家族の場合、目の届きやすい位置に洗面台があると安心ですよね。
朝の身支度から、寝る前の歯磨きまで、家族でコミュニケーションを取りながら、使える洗面空間です。
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寝室の洗面コーナーで、目覚めてすぐに顔を洗う。
就寝前と起床後のことを考えると、寝室と洗面がセットであると何かと効率的。クローゼットと繋げてパウダースペースとして使ったり、戸建てではセカンド洗面として取り入れるケースも目にします。
寝室空間との繋がりも考えながら、開放感と清潔感を感じられるパーツ選びをすることが、気持ちよく一日のスタートを切る秘訣かもしれません。
case1 光の入る寝室に洗面スペース。ガラスのパーテーションと色使いで空間に一体感を
「狭い脱衣室に無理やり洗面台を置くぐらいなら、切り離して光の入る気持ちのよい場所に設置しよう」と、寝室の隣に洗面スペースをつくったこちらのお宅。
棚が一体になったガラスの間仕切り越しに、窓からの光が差し込み、明るく気持ちの良い一角になっています。
もし、ここに置かれているのが収納と鏡が一体の洗面化粧台だったら唐突感がありますが、実験用シンクに水栓やスイッチ、鏡もラボのようなアイテムで揃えるなど、部屋の設えとして楽しんでいるのが伝わってきます。
ベッド側の壁と洗面のタイルはブルーで統一することで、空間全体で爽やかな雰囲気が生まれています。
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今回ご紹介した以外にも「オープンな洗面」のタグからユニークなアイデアたちを見ることができます。空間づくりの参考にぜひご覧ください。