操作部は一見、従来のスイッチのよう。

むき出しに生きる仕様

コンクリートの躯体現しや、解体時に出てきた柱をそのままにするといった、構造むき出しの仕上げはリノベーションならではの魅力です。

そこで頭を悩ませるのが、新設するスイッチの配線ケーブル。普通は壁や天井があるので、見えない部分にケーブルを這わせて配線しますが、それらが見えてしまうと視線の高さということもあって、かなり目立つ存在に。インダストリアルな雰囲気でまとめる時には鋼管(鉄のパイプ)を使う手もありますが、ハードな印象がちょっと大げさな事もあります。

せっかく壁や柱が雰囲気満点なのに、味気ない配線ケーブルカバーを這わせるのはモッタイナイ! それならいっそのことケーブル自体を無くしてみる、という選択はいかがでしょう。

むき出しの無垢の柱に取付。配線が表に出ないため見た目スッキリ。

「固定」概念を開放

スイッチ部分をリモコン化することによって、今まで必要だったスイッチへの配線を無くしました。

照明器具の配線に受信機を組み込むだけの簡単な工事で導入できます。

当たり前のように固定されていたスイッチが自由になるとき、扱い方が大きく変わりました。

木のベンチに置いたスイッチ。シンプルなデザインは天然素材にも◎

例えば、ステンレスなどの薄い板やガラスなど、配線が難しい場所にらくらく設置できますし、固定せずにテーブルやソファーの上に転がしておくといったリモコンらしい使い方も便利そう。

子供が小さい時だけ低い位置に付けるなど、生活の変化に合わせて取付け位置を変更できるのも良いですね。

キッチンや置き家具にも。配線が無いことで設置場所の自由度が広がります。

スイッチ1個につき、受信機は無限に接続できるため、10m程度の通信距離内であれば1フロアすべての照明を、ひとつのスイッチでオンオフするような利用も可能です。

受信機は1個につき、スイッチを30個まで接続できる自由度の高さで、スイッチの複数使いも余裕の仕様です。

受信機を取付けた様子。取付けやすいコンパクトな本体。

嬉しいのは電池交換が不要なこと。ボタンを押す時に発生するエネルギーで信号を飛ばします。これは地味ですがスゴイ技術。暗いのに電池切れで操作できないといった不安は無用です。

スイッチ部分を固定せずにリモコンのような使い方も。

プロの方々にこそ

最後になりましたが、施工時にメリットが大きいスイッチでもあります。

見栄えの悪い配線カバーを用いたり、無理な配線とはもうおさらば。片切はもちろん、煩わしい3路、4路の配線計画も必要ありません。

また、壁に付ければ一見ふつうの照明スイッチに見えてしまう「スイッチらしさ」も持ち合わせています。内装が仕上がってきてからスイッチの位置を微調整することもできるため、壁面デザインの自由度も上がります。

スイッチというアナログなパーツとワイヤレスの融合が、ガチガチじゃない「ちょっとだけ未来」の心地よいツールを生みだしました。

 

リモートスイッチの全2商品

担当:石田
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