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築50年の物語を引き継いで
コラム
2015.09.18

築50年の物語を引き継いで

「昔からある良いものを残しながら」理想の住まいをつくりあげた3人家族をご紹介します。

前回のコラムに引き続き、改装が自由にOKでさらに原状回復義務は免除。3ヶ月間家賃が無料という
UR都市機構が提供している賃貸『DIY住宅』にお住まいのご家族を取材してきました。

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残した部分と変えた部分

今回の取材先は築50年の『国立富士見台団地』。
改装前は昔からある建物らしく、
細かくわかれた和室とそれを仕切るたくさんの襖。日に焼けた畳がなんとも味わい深いものでした。

そんなどうしても築年数を感じてしまうような一室を今回のご家族は広々としたリビングに変え、
自分たちの生活がしやすい理想の家へと改装されました。
でも、このお宅の素敵なところは変えた部分だけではないんです。「残した部分」
築50年の団地がもっていた素敵な部分をしっかり残したところにあります。

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建築設計をされているご主人は家で仕事をされることもあるそうですが、
仕事スペースとして部屋で仕切られているわけではなく、
リビングの中にそのまま仕事用のデスクがあることがとっても印象的。
「空間が繋がっているので、お互い違うことをしていても存在を感じられる事が嬉しいです。」
そう奥様が教えてくれました。

そしてこのデスク。見ておわかりかと思いますが押入だったもの!
もともとあるものを残すことはコストを抑える面でも重要ですが、「残したい物は残す。その方が面白い。」と、ご主人。
環境へ配慮するという気持ちももちろんあると思いますが、
面白いという感覚から素直に残った部分がこの空間をつくっている。そう思うと単純に素敵だなと思いました。

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少し懐かしい感じがするこちらの扉は、襖として使われていたもの。
もともとは和室が3部屋もあったので襖がたくさんあり、何か利用できたらと考え扉として使うことに。
骨組みだけ残し麻布を貼り、枠は黒っぽい色に塗りました。
空間を完璧に遮断せずに仕切ることができることや、日本ならではの良さを持っているところから麻布を選ばれたそうです。
団地の歴史がもつ味わいに、ほどよく馴染んでいます。

私が一番感動したのがこのベンチ。
これも和室ならではの鴨居を取り外し、逆さにして脚として使っています。
座る部分に敷かれた畳はもちろん、もともとあったものを利用。
日本人の遺伝子なのかやっぱり畳があるとそれだけでほっとします。

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たくさんの良いところを残して改装されていますが、逆にどうしても変えたいと思ったのが水廻り。
実際に給湯器を新しい物に変えたそうです。

古い物件だとどうしても水廻りは不満や不安をかかえてしまう人が多いようで、それが原因で住むのを諦めてしまう。
でもそれってもったいないですよね。「逆にそこだけ変えたら住める。」
そう思ったら一歩踏み出せそうです。

オリジナルお風呂!

水廻りの代表といってもいいお風呂。もともとはバランス釜だったそうですが、
「お風呂も自分たちでつくりました。」そう言うのでこの真っ白で清潔感が漂う浴室を見せて頂きました。

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タイルを貼ったのかな?くらいに思っていると驚きます。
なんとバスタブを自作してしまったそう! バスタブって自分でつくれるの…?
スタイロフォームと言う発泡スチロールに似た断熱材を使いバスタブの形をつくり、
その周りをモルタルで囲み真っ白に防水性のある塗料を塗って完成。
「自分の家だからこそできる実験です。」とご主人は話してくださいました。
模型をつくる感覚で個人がバスタブまでつくってしまうなんて…本当凄い話です。

DIY内容を詳しく

(’改装前の状態)

解体から塗装、床の下地つくりからのタイル貼り、キッチン周りの家具つくりなどなど…。
もちろん今まで紹介したベンチ、扉、バスタブも込みで施工期間1ヶ月という短さで完成させました!
トータルの費用も60万ほど。設備代も入れてこの価格であればかなり安いのではないでしょうか…!
動画にまとまっていますので良かったらご覧ください。

建築設計をやっているご主人の知識があったことは大きいと思いますが、
建築関係でない職業の方でも諦めないでください!
自分ができること・プロに頼むことを見極めて、住みながらゆっくり変えていく。そんな方法もあると思います。

団地の生活

国立富士見台団地があるのは東京都心から1時間ほどの場所にある谷保駅と矢川駅から歩いて数分のところ。
国立駅からも徒歩圏内です。
まさにのどかと言った雰囲気の街並で、団地ならではのコミュニティが存在することも魅力のひとつ。
集会所には2歳の子から預ける事ができる一次預かり所があったり、団地内の公園も親子づれで賑わいます。
自然豊な団地内は歩くだけで散歩になり、芝生でピクニック気分を味わう事もできるそう。

まだ住み始めて間もないですが、少しずつご近所付き合いも増えてきたようで、
「いつかはおでんつくり過ぎちゃったのでどうですか?をお隣さんとやってみたい!」
と話す奥様に大変癒されました。

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 豊かな生活が続きます

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家族のために素敵な家に仕上げてくれたご主人と、ご主人がつくってくれた家を大事にしようと思う奥様。
もともとお子さんに一番いい環境ということで選ばれたこの場所で
3人思いあいながら生活しているのがとっても素敵でした。

お揃いの靴下が仲の良さを物語っています。

【物件情報】
UR都市機構のDIY住宅
国立富士見台団地

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