「古材・鉄・素材感」の個性を暮らしに馴染ませるプロ
各プロの特徴は"ユニークタグ"に表れる

toolboxでは、商品を使ってくれたり、imageboxに空間づくりのアイデアを提供してくれる全国の家づくりのプロを「プロリスト」で紹介しています。toolboxの「プロリスト」の特徴は、「スケルトンで魅せる」「DIY歓迎」「ディテールのこだわり」など、各プロの長所や得意技を示す“ユニークタグ”で検索できること。(「プロリスト」についてはコラム「家をつくるパートナーはユニークに探すべし!」もぜひご覧ください)

この“ユニークタグ”には、値段や知名度だけではないプロ選びのポイントを、みなさんに知って欲しいという私たちの思いが込められています。そんな“ユニークタグ”を深掘りしながら、プロをご紹介していく連載コラムが「プロ紹介」。

今回ピックアップするユニークタグは「古材・鉄・素材感!」です。

プロも好む経年変化の奥深さ

「古材・鉄・素材感」の個性を暮らしに馴染ませるプロ3

経年変化による素材の味わいを感じることができる、古材や鉄。

例えば古材は、大工さんが刻んだノミの跡だったり、受け継がれてきた歴史を感じることができたり、鉄は無骨な荒々しさを楽しめます。インスタやピンタレストでも古材や鉄を使った素敵な事例が多く、toolboxに集まる事例でも、古材や鉄が使われた事例がたくさんあります。

toolboxがユニークタグ「古材・鉄・素材感!」で紹介しているプロは、そうした素材の経年変化や均質ではない魅力を持ち味にして、積極的に家づくりに取り入れています。

今回は「古材、鉄、素材感」の空間づくりが得意なプロにインタビュー。
どんな流れで素材を選び、どうやって空間に落とし込んでるのか、実際の事例を伺いながら深掘りしていきます。自分も取り入れたいという方はぜひ参考にしてください!

「楽しむ」から繋がるエイトデザインの素材選び

エイトデザインの本社ビル。敷地の一角にはエイトデザイングループのHACHI KAGUが運営するインテリアショップがあります。

エイトデザインの本社ビル。敷地の一角にはエイトデザイングループのHACHI KAGUが運営するインテリアショップがあります。

今回お伺いしたのは、名古屋を拠点に街と一緒に事業を展開するエイトデザインさん。その事業の幅は、リノベーションや新築住宅、店舗内装はもちろん、インテリアショップやカフェ、さらにまちづくりまで多岐に渡っています。

中でもユニークなのが、毎年「8まつり」という周辺地域のみんなが楽しめるイベントを主催して、街の交流の場をつくっていること。子どもが喜ぶスーパーボールすくいや射的などの縁日イベント、エイトデザインと馴染みがある作家さんや人気のごはん屋さんを集めたマルシェ。リノベーションの相談やワークショップも同時開催するなど、たくさんの催し物が用意されています。ただ、コロナ禍になってからは「HACHI MARCHE」という形で規模を縮小して開催をしています。

ちなみに、なぜ「8まつり」かというと、エイトデザインの会長のお名前が「はち」なんです(ワン)。

エイトデザインの会長「はち」。蝶ネクタイがかわいい。

エイトデザインの会長「はち」。蝶ネクタイがかわいい。

また直近のニュースとしては、愛知県豊田市に街に開いた新しい住宅展示場「MATSURIBA」を9/17にオープンするそうです。お近くの方はぜひ遊びに行ってみてください!

そんなエイトデザインさんは、「何事も楽しむ」ことをポリシーにしています。だから自分たちの事業を、お客様や関係しているクリエイターはもちろん、地域の人たちも巻き込んでみんなで楽しむ。

そのスタンスはエイトデザインの家づくりにおいても同様で、例えば、材料選びもお客様と一緒になってとことん楽しみます。そのほうがお客様の暮らしが深く理解できるからと、担当スタッフがお客様と素材選びにショールームやお店に出向くこともよくあります。

結果、古材・鉄といった素材が選ばれる

エイトデザインが手がけた古材や鉄を使った事例たち。

エイトデザインが手がけた古材や鉄を使った事例たち。

エイトデザインさんの事例を見ていると、古材や鉄など素材感のあるものが多く使われていますが、「エイトデザイン側からは、使う素材の限定はしていません。ご希望の材料やテイストがあれば、あらゆる材料の中から見つけ出していきます」とエイトデザインの設計担当さん。

エイトデザインさんは、まず最初に、お客様がどんな暮らしをしていて、どんな暮らしを望んでいるのか、様々な角度からヒアリングしていくことから始めます。お客様の好みやライフスタイルを伺っていった結果、木、鉄、左官などの素材感あるものが採用されていく。そして、その事例を別のお客様が見て気に入って、そうした素材たちが採用されていく。そうやって素材感のある材料が好きなお客様が自然とエイトデザインさんのもとに集まっているようです。

「ただ私たちとしても、素材の経年変化を楽しんでもらいたいという思いはありますね。素材の劣化ではなくて、変化を感じることをぜひ楽しんでもらいたいです」

築40年の中古住宅を古民家に変える

「古材や鉄を取り入れる」と一言でいっても、その取り入れ方はさまざま。こちらは、建物自体も「素材」と捉え、古い建物をリノベーションして古民家を再現した事例です。

築40年の戸建てをリノベーションした事例。緑豊かな環境にあります。

築40年の戸建てをリノベーションした事例。緑豊かな環境にあります。

ご夫婦とわんちゃんの3人家族。もともとご夫婦は古民家好きで、古民家に暮らすことに憧れがあったそう。自分たちの理想の暮らしを叶えるため、思い切って憧れだった山村に移住を決意。エイトデザインさんは、物件探しからお手伝いをしてきました。

一般的に古民家と聞くと、築50年以上は経った建物がイメージされます。しかし、そういった物件は耐震補強や断熱化が必要になり、住宅性能を整えるための初期費用がかかりがちです。そこでこちらのご家族は、築40年の躯体や構造がしっかりした中古住宅を購入し、内装で理想の古民家暮らしに近づけていくことにしました。

解体完了。この木造の骨組みから、理想の古民家暮らしに近づけていきます。

解体完了。この木造の骨組みから、理想の古民家暮らしに近づけていきます。

素材提案時のイメージイラスト。最終的にリビングの壁は漆喰、寝室は塗装に。

素材提案時のイメージイラスト。最終的にリビングの壁は漆喰、寝室は塗装に。

テーマは「素材を活かしながら、伸びやかに暮らす住まい」。もともとアンティークなものが好きというご夫婦。どんな家具を置き、どんなふうに暮らしたいか伺いながら、内装に使う材料を一緒に検討していきます。

長野にあるお店まで一緒に古建具の買い付けに行ったことも。

長野にあるお店まで一緒に古建具の買い付けに行ったことも。

トイレの扉は古建具で。

トイレの扉は古建具で。