TOOLBOXは、商品開発スタッフと空間デザインスタッフを募集します。
私たちは、「日本の住空間に楽しさと豊さをもたらす」というミッションを掲げています。
創業した2010年は、建築家たちのあいだでリノベーションが盛んになり始めた頃。人口減少や景気の低迷が叫ばれるなか、古い建物にある価値を活かすべく新しいデザインを取り入れる「リノベーション」は、経済合理性も相まって一気に広がっていきました。
そんななか、存在感を高めた「東京R不動産」の一事業として、住み手の空間に対するリテラシーの向上を目指してスタートしたのがTOOLBOXです。私たちは住宅のデザイン性を高めるのと同時に、家の編集権を住み手側に広げていくことはできないか?という視点でさまざまな新しい手立てを世に送り出してきました。
住み手のデザインに対する感性のボトムアップを目指して
創業当時、住宅業界は不透明な世界で、住み手が家づくりをしようにも何から始めたら良いのかが分からない状況でした。私たちのような、住宅業界に属している人達だけではなく、誰もが家づくりを身近に感じ、この建材を使ってみたい、こういう空間づくりをやってみたいと行動を起こせるような世界を作りたい。知識や経験を世に放つことで「住宅業界」という閉じた世界を開くという意識を持って、ウェブショップで商品を販売し、空間づくりのノウハウの発信を始めました。
創業から15年が経ち、今では、たくさんの「自分で自分の家を編集しているお客様」に出会うようになりました。ショールームでは、どの商品を選ぶかを家族で話し合い、イメージを語り合う場面を見ることもあります。開かれた情報と培われたセンスを信じて「能動的に選ぶ」という行為こそが、住まいに対する満足度を上げて、愛着を育てるのではないでしょうか。
空間設計に必要な、まだ見ぬ商品を生み出す
建材の流通には段階が多いため製造元と住み手の距離が遠く、作り手であるメーカーが供給したい商品と住み手が望んでいる商品には乖離があることも少なくありません。大量生産を目指したり、機能を重視した商品だけでなく、もっと住み手の欲求に着目した商品を流通させたい。そんな思いから、オリジナル商品の開発を行っています。建材の販売を通して直接住み手と関わる私たちだからこそ、作り手との距離がぐっと近くなり、欲しい空間を形づくるための「まだ見ぬ商品」を生み出すことができます。
商品開発や空間デザインに携わるスタッフのなかには、もともと設計に関わっていた人も多く、クライアントワークのなかで、選びたいのに必要なものが中々見つからないという経験をたくさんしてきました。オリジナル商品の着想の源が、住宅設計における経験やジレンマにあることも少なくありません。
私たちはプロダクトデザインにおいて、空間をつくるためのデザインであるということを大事にしています。商品そのものを見るのではなく、空間に使用されることを考えデザインしているため、時には装飾を削ぎ落として脇役となるようなものを開発することもあります。
また、クライアントワークであれば、使われることは一度きりかもしれませんが、私たちは「商品」を開発しています。マーケットに必要とされる「売れるもの」をつくらなくてはなりません。そのために、なぜこのプロダクトを商品として販売する必要があるのかを徹底的に突き詰めます。ここに一番時間を使っているのでは、と思うほどです。
空間のあり方を変える商品開発
商品開発においてやりがいを感じる瞬間は、当たり前を変えてしまうようなプロダクトデザインができた時でしょう。例えば最近発売した、「フラットサイドフード」は、ペニンシュラキッチン専用のレンジフード。今までは、キッチン前をオープンにするために、ダクトカバーのついた重たさを感じるレンジフードを、天井から吊るして取り付けるのが主流でした。
ペニンシュラキッチンの魅力を最大限に引き出し、リビングとつながるのびのびとした空間をつくるにはどうしたら良いか?を考えて生み出されたのが、フラットサイドフードです。天井から吊るすのではなく、側壁に直接取り付けてそこから排気をすることで、コンロの上をスッキリさせることができました。
商品開発チームでは、常に空間をつくるためのプロダクトデザインという意識を持ち、空間のあり方を変えるような商品を生み出せる方を求めています。
モノからアプローチする空間デザイン
私たちは商品開発だけでなく、自社による設計・施工、空間パッケージ商品の企画開発を通して、自ら空間をつくることでもミッションにアプローチしています。
自身でプロダクトデザインを行っているため、クライアントワークの中で試作品を導入したり、反対に、設計した特注の造作から着想を得て商品化することもあります。実際に使用したいシーンをつくり、空間に落とし込むことで、リアルに使用感や存在感の情報を得られる環境は他社にはないものです。社内で商品開発と設計・施工の双方の情報のやりとりが行えるからこそ、よりニーズに沿った商品を生み出せていると感じます。
近年では、自社で物件を購入し、やってみたかった工法や収まりに実験的にトライするプロジェクト「studyroom#1」を実施。既存の内装を極力壊さずに手を加えて変えていくリノベーションに取り組みました。既存の仕上げや設備を素材として捉え、商品開発をするように加工を加えて、別の付加価値を与えたプロダクトとして昇華させることを目指しました。
コンセプトは「ReMAKE」。環境問題や廃棄物が問題になる中で、私たちなりのサーキュレーションを体現した空間です。
また、職人さんとの距離が近く、どうしたら理想の空間を作り上げられるかを現場で一緒に考えながら施工を進められることも特徴です。たとえば、sutudyroom#1の床の仕上げのデザイン。床を剥がさずに塗装で仕上げる選択をしたのですが、剥がれる心配があるなか、適切な塗料を職人さんと追求できる環境があったからこそ、その場でリアルタイムにデザインに昇華させていくことができました。
空間デザインスタッフには、TOOLBOXならではの設計・施工環境を生かして、新しい空間づくりの手法を企画し世の中に発信することも求められます。
私たちの事業の中心には、日本中で住み手が自分の家への愛着をもち、自分らしく暮らしている、そんな風景をみたいという気持ちが詰まっています。同じ想いをもっている方と、ぜひ一緒に働きたいです。ご応募お待ちしております。
また、以下の記事の中で、商品開発の仕事についてより詳しく紹介しています。
ぜひご覧ください。
募集職種
・商品開発
・空間デザイン
求める人物像
建築や住空間に対する強い関心や住宅業界への課題意識がある
自分で考え行動できる主体性をもっている
向上心をもち戦略的に物事を進められる
既存の枠にとらわれない発想力と柔軟性がある
前向きなコミュニケーションがとれる
歓迎するスキル
住宅設計あるいは住宅リノベーションの経験が3年以上ある
募集要項
応募資格
残業を含むフルタイム勤務が可能な方を優遇
雇用形態
社員:長期的な雇用を前提とした1年毎の雇用契約更新 (※ 下部にて補足説明)
試用期間:3ヶ月 ( ※ 試用期間中の賃金が異なる場合あり)
給与
給与年収:440万〜700万
月給:315,000円(固定残業30時間60,380円含む)〜500,000円(固定残業30時間95,506円含む)
待遇・福利厚生
昇給:年2回の評価制度あり
賞与:年2回支給
保険:雇用保険、健康保険
年金:厚生年金
手当:在宅補助手当、家族手当
その他:交通費支給(通勤交通費は上限あり)、社販あり
勤務形態
勤務地:東京都新宿区下落合3-14-16
リモートワーク:試用期間終了後は可能。ただし出社要請にいつでも応じられること
休日休暇:完全週休二日制(土曜、日曜)
日祝定休、年末年始・夏季休暇、慶弔・有給・育児休暇
勤務時間:9:30〜18:30を基本とし9:00〜18:00も可(休憩時間1時間)
※雇用形態に関して
入社後3ヶ月は試用期間とし、以後は1年毎の雇用契約を更新していく形となります。ただし、短期的・一時的な雇用ではなく、長期的な関係を継続することを前提としています。これは、プロフェッショナルとして一定の緊張関係を保つという考え方に基づいています。
終身雇用にリアリティがもてないこの時代にあって、期限を定めない契約すなわち正社員という形態は、適性がなくても、あるいは貢献や態度に問題があっても雇用が終了しないとされるものですが、それは組織全体の最適なモチベーション維持や会社の持続性に適さないとの考え方を持っているためです。
実態として、勤続年数10年以上のスタッフや、産休育休後に復職するスタッフも多くいます。
選考フロー
書類選考
↓
一次面接
↓
最終面接
↓
内定
※2回の面接を基本とし、必要によって実技テストあるいは3次面接を行います。
※内定まで、およそ2〜3ヶ月程度かかるスケジュールとなっております。
応募方法
「履歴書(顔写真付き)」・「職務経歴書」・「自己PR」「ポートフォリオ」の4点をPDF形式にてご用意いただき、専用の採用応募フォームよりお送りください。
自己PRでは、希望職種をご記入の上、なぜtoolboxで仕事をしたいかを、これまでの経緯や動機を踏まえ、ご自身の人柄が分かる内容をエッセイ形式で記述したものをお送りください。
応募締切:2025年12月7日(日)