左から神坂(カスタマーサービスチーム)、浜辺(コーポレートチーム)、佐川(ショールームチーム)

中途社員は入社後3ヶ月の研修期間を終えた後、そのまま予定されているチームへと配属されます。
3人がチームへ配属された今、それぞれどういった気持ちで働いているんだろう、何か違った見え方をしてるんだろうかと気になったので、 今回座談会の機会を設けてみました。

実際に話してみると、日常の会話の中では見えなかった考え方や発見がありました。

入社後数ヶ月間での気づきを自身の成長に繋げ、TOOLBOXの一員としての自覚が芽生えていく――そんな過程が見えてきた座談会の様子をお届けします。

自己実現のために転職という選択を

浜辺:こんなふうに3人でじっくり話すのって実は初めてですよね。ちょっとかしこまりそうですが、いつも通りでいきましょうね。(笑)

佐川&神坂:よろしくお願いします!

浜辺:早速ですが、お二人はTOOLBOXに入る前はどんな仕事をしていたんですか?

佐川:私は服飾の専門学校を卒業後、国内の大手セレクトショップや50年近く続く海外ブランドなど、アパレル業界で幅広く接客に携わってきました。

元々服が好きで選んだ業界でしたが、自分が思い描いていた環境で働くことができて、結構満足いくところまでやりきった手応えを感じ始めた頃、同時にその先の目標を見失ってしまった感覚があったんです。
でも一方で、複数の会社を経験するうちに、年齢も価値観も違う多くのお客様と関わる機会に恵まれて、「接客って、すごく面白い!」って思うようにもなっていました。

であればこれからは「好きなモノ(=服)」ではなく、「好きなコト(=接客)」を通じて、まだまだ知らない世界に飛び込んでいきたいって思うようになり、転職を考えるようになりましたね。

神坂:私は大学を卒業して、地域情報誌を制作する地元の出版社で2年間働いた後、総合化学メーカーの社内問い合わせ窓口で約4年働いてました。
2社目で特に、困りごとがある人を助けることが、目に見えて人のためになっている実感があって、お問い合わせ対応の仕事に楽しさを感じるようになりました。

ただ当時、社内にベテラン社員が増えていたこともあり、問い合わせ件数が落ち着いていて、電話の前で待機する時間も多かったんです。その時間もお給料は発生してたので、自分の時間を会社に売ってお金をもらっているような感覚があって、それって自分にも会社にもプラスじゃないよなっていうモヤモヤを感じていました。

それもあって、もっと自分の行動や実績を評価した上でお給料をもらえるような環境でステップアップしていきたいと思うようになり、転職を考えるようになりました。

浜辺:2人の経歴はなんとなく知っていたつもりでしたが、前職でのやりがいだったり、そこでの心の変化だったりは初めてちゃんと聞いた気がします。

ちなみに僕は、地元の県庁で約5年間、パスポートセンターの運営や生活保護受給者の対応業務など、幅広く行政の仕事に携わっていました。

役所という大きな組織の中で働く安心感はありましたが、5年働いてみて隣の新人と同じ役職・同じレベルの仕事をしている現状に、このままで大丈夫なのか?って感情がふと湧いてきて。
将来的な個人のスキルアップを考えた時に、じっくりとキャリアを積んでいくその環境に居続けることに不安を感じることも増えてきて、転職を考えるようになりましたね。

理想の働き方に心を掴まれて

浜辺:それぞれ建築とは全く違う業界での経歴をお持ちですが、その中でもTOOLBOXへの転職を決めたのはなぜですか?

佐川:私は求人コラムがきっかけですね。そのコラムの中にあった「ご機嫌でいる努力ができる人が入ってきてくれたらいいな」っていう言葉を見た時に、なんとなく「私、この会社で働いていそう」って思ったんです。

私って自分でもご機嫌な人だと自覚はしてて(笑)。ただ仕事でもプライベートでも、自分がご機嫌でいることが周りにもたらすプラスの影響は少なからずあって、物事がいい方向に進んでいくんじゃないかっていう考えはずっと持っていました。

そんな考え方を受け入れようとしている会社ってすごくいいなって思いましたし、入社後に自分もすっと馴染んでいけそうに感じて、この会社で働きたいと思いました。

※当時の求人コラムはこちら

神坂:確かにいつもご機嫌(笑)。でもちゃんとそこに考えがあったからこそ繋がった縁ですね。

ちなみに私は以前からインテリアの業界に興味はあって、インテリアを学べる学校の資料を取り寄せたり、説明会に行ったりはしていたのですが、これから大幅なキャリアチェンジをするのって正直難しいとも感じていました。

それなら、これまでやりがいを感じていた、お問い合わせ対応の職種を軸に新たな仕事を探そうと動き出したタイミングで、TOOLBOXの求人を見つけたのがきっかけです。業界経験が不問で、希望していたポジションでの募集でもあり、「これはチャンスだ!」という思いで、応募しましたね。

それとちょっと恥ずかしいんですが、当時、朝ドラの「虎に翼」にハマってた時期で、自分の仕事を全うして社会に貢献していこうと突き進んでいく主人公の姿が、求人コラムに載っていた先輩と重なる部分をすごく感じていて。私もそんなふうに働きたいなって思ったことも、結構大きかったですね(笑)。

浜辺:朝ドラが大きく影響してたとは(笑)。でもわかります。僕も2人と同じコラムを読んでいて、 先輩の仕事への活力とか熱量をすごく感じられて、それがかなり印象的でした。

ちなみに僕は、「総務×発信力」という軸で次の仕事を探していた時にTOOLBOXの求人を見つけたことがきっかけです。

前職では「使えばもっと楽になるのに!」と思ったツールの簡略版マニュアルを作って周りに配ってみたり、数千冊ものファイルが雑多に置かれた棚に番号を振って検索できる状態を自発的に作ったりしてて、それで周りの人たちが少し楽になるとか、余計なことを考えなくてよくなるとか、そういう好循環を生み出すきっかけになれる「総務」としての楽しさを感じていました。

他にも、趣味で地元の自転車屋さんのコラムを書いていた経験から、自分の発信力をもっと伸ばしていきたい思いもあったので、「総務」と「発信」の二軸で仕事を探していました。

そんな時にTOOLBOXの求人を見つけて、施工担当もショールーム担当も、みんながコラムを書いていて、全社的に発信力が求められる環境なんだろうなって印象もあって、募集ポジションは総務でしたが、きっと発信力が重要になると思い、転職を決めました。

先輩の働き方から、理想の自分を思い描く

浜辺:今では3人とも別々のチームに配属されましたが、それぞれのチームで入社後すぐに感じた印象的なことはありますか?

佐川:私はショールームスタッフとして働いているのですが、最初に驚いたのは、スタッフによって違う接客スタイルでしたね。
これまではブランドのイメージに合った、ある種正解のある接客しかやってきたことがなかったので、スタッフそれぞれに個性ある接客スタイルに最初は戸惑いもありました。

ただ、「今度おうちに遊びに来てください!」って会話が生まれるくらい、お客様との心の距離が一気に近くなる先輩の接客を見た時に、お客様もここにしかない接客を求めて来てくださっていると感じましたし、個性を認め合えるような関係性がお客様との間で生まれている状況がむしろこの会社での正解に感じて、すごくいいなって思えるようになりましたね。

神坂:私は、カスタマーサービスチームの先輩を見て、常にお客様視点に立って改善点を見つけようとする姿勢がすごく印象的でした。

ある時、先輩とショールームに展示商品のサイズを測りに行った時に、シャワーヘッドの引っ掛け部品に傷がついていて、その時は「傷がつきやすいんですね〜」って2人で話していたんです。ただ、しばらくしてチャットを見たら、その先輩が「こういう傷がつきやすいみたいなので、改善の余地がないか取引先に共有してみてほしい!」って商品担当に連絡していたのを見て、さっきのはただの世間話じゃなくて、改善提案の一つとして見ていたんだって気づいて、その時はすごくハッとしましたね。

目の前のことをただ受け取るだけじゃなくて、常にお客様視点で改善点がないかを考えているんだなって思いましたし、その姿勢がこの会社ではすごく大切だと感じました。

浜辺:僕は総務担当として、これからの会社の成長に深く関わっていけるかもしれないというところに燃えましたね。
入社前の印象として、社員数の多さや精度の高いサイトの雰囲気から、しっかりと会社として組織化が進んでいる印象があったんですが、実態はまだまだ成長段階真っ只中にあって。いろんなことが途中の段階なんだっていうことが入社直後は特に印象的でした。

ただそれと同時に、自分の行動が目に見える形で会社の未来に繋げられるかも!という、今までのキャリアでは感じられなかったワクワクもありましたね。

浜辺:こうやって話してみると、同じ会社でもそれぞれ違った印象を持っていて興味深いのですが、実際に数ヶ月働いてみて、TOOLBOXってどんな会社だと感じますか?

佐川:「自由」と「主体性」がキーワードな会社だなと思います。
入社後3ヶ月の研修期間の話なんですが、割と自由な時間が与えられていて、ただその時間の使い方も何かを言われるわけでもなく、自分で考えることを委ねられている感覚がありました。一見自由な時間でも、それを行動に変えていく主体性がここでは大切なんだと感じましたし、自分からチャンスを取りに行く気持ちがないと、逆に仕事がつまらなく感じるんじゃないかと思いますね。

神坂:確かにたくさん時間は与えられていたけど、それをどう使うのかが試されているような感覚が私にもありました。
ちなみにその時間ってどんな風に使ってました?

佐川:商品の種類がどれくらいあるのか把握できていなかったので、商品分類リストを作成してみたり、終業後にショールームの掃除をしながらどこに何があるのか覚えたりしていましたね。

佐川が作成した「商品分類リスト」

浜辺:それすごく印象に残っていて、じゃあ自分の立場で何やろうか?って結構触発されてました。

僕が会社に対して特に感じることは、みんなとても水準高く物事を考えていることですね。

例えば、コラム執筆一つとってもそうです。
新商品が出た時に、どんな切り口でその商品を紹介するか、お客様はどんなフレーズに惹かれるか、そこにかなりの時間をかけて突き詰めて議論している姿が入社後特に印象的で、今まで見ていたサイトのクオリティの高さとも繋がった感覚がありました。

どの仕事を通じても、それだけレベルの高いものを実現しようとする思いを持っているから、主体的でいようと意識しなくても自然と行動に現れている人が多い印象はありますね。

神坂:確かにそうですね。私も入社後の研修でコラムを書いて、たくさんの修正指示を先輩からいただいた時に、一つの空間を切り取って言葉に落とし込むだけでも、すごくこだわりを持って取り組んでいる会社なんだなって思った記憶があります。

それに近い話だと、周りの情報をそのまま受け取らずに、そこからどう改善できるかっていう視点が浸透してる会社だとも思いますね。

例えば、社内のミーティングでも、私は担当者の話を聞いてそれで納得したつもりでいるけど、その後他の先輩方から出てくる質問を聞いて「確かにそれ知っておきたい!」って思うことがよくあって。

みんな理想を追い求める上で、常にどう改善できるかという視点で周りのことを見ているんだなっていうのはよく感じますね。

佐川:確かに身の回りのことを自分ごとに考えている人が多い印象はありますね。
それで言うと、みんな自分たちが作ったものをいいものとして終わらせないで、それを広めていくことに対する貪欲さもすごく感じます。

社内の定例でも、ある先輩の10分間の発表ですごく引き込まれることがあって、それってサイトを運営する私たちにとって、どういう伝え方をしたら、印象強く伝わる情報になるのかっていうことを、日々勉強している現れなのかなとも思っていつも聞いています。

数ヶ月経ったからこそ沁みてきた働くスタンス

浜辺:入社後数ヶ月の短い間でそれらの「気づき」を感じ取れたことは、今後働いていく上ですごく価値のある経験だったかと思うのですが、それらによって自身の仕事との向き合い方に変化はありましたか?

佐川:時間の捉え方が変わりましたね。今までは、お給料をいただいているからには出勤している間は、常に体を動かさなければいけない感覚があったんですが、今は立ち止まって考える時間も立派な仕事の時間なんだと思うようになりました。

ある時、ショールームのレイアウトにもっと変化を持たせたいと思って、私の発案でメタルシェルフを使った物販コーナーを作ってみたんです。その写真をチームに共有したら、「いいじゃん!すぐやろうよ!」ってなってくれて。

そんなふうに自分が考えてきたことを共有したら共感を得られて、そこからどんどん形になっていく経験を持つことが最近増えてきて、前進してるって思ったら、考える時間もちゃんと仕事なんだって思えるようになりました。

佐川発案のメタルシェルフを使った物販コーナー

神坂:私は自分がやりたいことがあれば、即行動することが大切だと思うようになりました。
ある時、私が会社の地下で映画上映会やりたいって言ったら、周りがいいじゃんすぐやりましょうって盛り上がってくれて、3日後くらいには実現できちゃって。当日もたくさんの人が集まってくれたんです。

そんなふうに誰かが起こした行動を面白がってくれて、人が集まっていくことがこの会社ではよくあるなと思っていて、仕事でも仕事以外の時間でも、思ったらすぐ行動に起こすことが大切だと思うようになりましたね。

神坂の「お客様対応ノート」。お客様との意思疎通を図るために図示することも多い。

浜辺:僕は「現状維持じゃダメなんだ」っていう感覚を大事にするようになりました。入社してすぐに先輩から勧めてもらった本にあった言葉で、今もその言葉に突き動かされてる感覚があります。

入社後は特に、社内で何かあればすぐに拾い上げられるように、スタッフとのコミュニケーションを積極的に取ろうと意識していました。入社直後は年末だったこともあり、チーム関係なくスタッフと関われるイベントがたくさんあったので、まずは自分に対して話しかけやすい関係性をつくろうと、できるだけ多くの人と会話するように心がけていました。
ありがたいことに今では、周りのスタッフも本当に些細なことでも気軽に話しかけてくれる実感があります。

コミュニケーションは一手段に過ぎませんが、現状の些細な課題点を見つけ出して、少しでも自分を起点にいい変化を起こせるように、アンテナを張っていようと心がけるようになりましたね。

自分が目指すビジョンのために、これからも意識すること

浜辺:では最後に、今後の意気込みを聞かせてください!

佐川:大きく2つあって、1つ目は「やり抜く経験」を増やしていきたいと考えています。
最近では、新卒3年目の若手スタッフがポッドキャストをやると決めて、コツコツ回数を重ねて形になっている姿とかを見ていたら、多少ハードルが高くても途中で挫けずに、最後までやり切ることがこの会社では大切だと感じますし、自分もやり抜く経験をまずはとにかく増やしていきたいと感じています。

そしてもう1つはショールームのスタッフとして、お客様の理想の答えを引き出せる「自分らしい接客スタイル」を築いていくことです。先輩の接客や対応を見て学べるところは学び、常にベストを尽くす思いで現場に立つ経験をコツコツ積んでいきたいと思っています。

神坂:今は入社3ヶ月を終えて、まずは独り立ちすることが大事だと思っています。まずはこの会社で働くベースを固めたいですね。

入社後のこの短期間でも、先輩が取引先や現場、配送の方の色んな事情に配慮しながら、日々のお客様対応に向き合っている姿を見て、私も日々の仕事が作業にならないように、「お客様の家づくりを良い経験や結果に繋げたい」という気持ちは忘れないでいたいと思っています。

浜辺:僕もチームの一員として、まずはこの会社で働く上でのベースをしっかりと固めていきたいと思っています。
今までは目の前の仕事を必死にやり続けてここまで来た感覚があって、まだ全然余裕を持って仕事に取り組めていないことに課題を感じています。
まずは独り立ちをして高いレベルで仕事ができるようになる。その上で、自分で引っ張ってきた新しい仕事を通じて、会社にポジティブな変化を起こしていけるような一プレーヤーにもなっていきたいと思っています。

佐川:いいね!頑張ろうよ、同期3人で。

座談会の終わりには、「同期なのに性格も雰囲気も全然違って面白いよね」と笑い合うひと幕もありました。

経歴も性格も異なる3人ですが、日々の出来事を通じて、それぞれの形でTOOLBOXの一員になっていってるんだなと感じました。

まだまだ日々奮闘中の私たちですが、これから会社の未来を担っていく存在となれるよう、お互い切磋琢磨しながら頑張っていきたいと思います。

テキスト:ハマ