西六の家/mast

外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.4
正面の三角の屋根裏へ上がるための階段は、なんと本棚と一体化。左端に写る本棚に差し込まれたタモ材が踏み板になっています。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.1
調理をしながら家族の様子を見渡せるように、対面型のキッチンに。手元を隠す木の造作は、カウンターデスクとしても使える設計。ペンダントライトは3Dプリンターでつくったオリジナル。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.2
リビングの床だけフロアを一段下げて、目線の高さを変えることで、視線の距離をふわっと伸ばし、部屋全体が広く感じられるよう工夫。ダイニングのベンチとリビングの腰壁の高さを揃え、水平ラインを強調。視線が気持ちよく抜けていくことで、のびやかな心地よさが生まれています。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.3
足元を彩るのは、カカオを練り込んだリノリウム。わずかな段差は、ときに腰掛けてテレビを楽しむ場に、ときにお子さんのお絵描きテーブルにと、暮らしの中で日々姿を変えてゆきます。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.5
水まわりの天井には、大きな丸穴がぽっかり。ふと見上げれば三角窓越しに広がる空や、ひょっこり顔を出す家族の姿が。躯体現しの壁に『木のペーパーホルダー』がやさしい温もりを添えています。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.6
鮮やかな緑の扉に寄り添うのは、『木のつまみ』のやわらかな質感。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.8
躯体現しの壁に馴染む、シンプルなステンレスのペーパーホルダー。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.7
吹き抜け周りの手摺りは、デスクとしても使えるように設計。玄関を開けて、まず「こんにちは」と顔を合わせる場所をそのまま仕事場に。天井のガラススリットによって、作業をしながらでも上階の家族の気配が感じられます。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.9
竹のように節をもちながら縦に伸びていくようなデザインを意識したというペンダントライト。3Dプリンターでつくられたもので、素材はペットボトルに近いPETGが使用されている。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.10
展示会をしたり子どもたちの遊び場にしたり、特に用途を決めずに余白空間とした地下スペース。外側をコンクリート、内側の床や壁は木造という内外の構造の違いが、地下をのぞくとよくわかります。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.11
「構造的には不要だけど、大黒柱的な存在を取り入れたかった」という、各エリアを貫くように挿入されたヒノキの柱。根本さん自ら新木場の材木屋まで出向いて選んできたのだそう。円く抜かれた天井の一角から、柔らかな光が差し込みます。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.12
地下空間へとつながる、建物裏手の玄関。あとから穴を開けずとも済むように。未来の住み手にも対応できる設計を意識して裏側にも玄関を設けた。
外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸 vol.13
手摺りや踏み板のひとつひとつにまで、細やかな設計の意図が感じられる階段。
事例情報
床面積

102.82㎡

設計

mast

施工

和田工務店

写真撮影

Yuki Seshimo/STUDIO SEN

関連URL

https://www.m-a-st.jp/project/%E8%A5%BF%E5%85%AD%E3%81%AE%E5%AE%B6/

プロ情報
株式会社mast一級建築士事務所

生活を楽しく豊かにするための「問い」を立て、その答えとなる空間を丁寧に形づくる設計事務所。
家具や照明器具などの手に触れることが多い部分を丁寧に、新築の住宅やホテルの大きな空間を緻密に設計することを得意としています。 オリジナル照明器具を製作するmononの共同代表も務めています。

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外側は“堅牢”なコンクリート、内側は“柔軟”な木造で。「100年先まで住み継げる」若手建築家の自邸
mast一級建築事務所を主宰する建築家・根本昌汰さんの自邸。数百年先まで耐えられるコンクリートで外殻をつくり、その中に暮らしの変化に応じて柔軟に手を加えていける木造を入れ込むという、外と内で全く性質の異なる構造を掛け合わせた、独創的な住まいです。