林崎松江海岸の家 / カレーハウスバブルクンド/一色暁生建築設計事務所

水平線を望む家 Vol.1

撮影:大竹 央祐

まるで水平線が浮かんでいるようにも見える、空と海だけを切り取った窓。窓台の高さを630mmと低めに抑えることで、家と海が一体になるような不思議な感覚を生み出しています。
水平線を望む家 Vol.10

撮影:大竹 央祐

簾をはめ込んだ建具は光の当たる方向で視界の抜け方も変わってくる。
水平線を望む家 Vol.19

撮影:大竹 央祐

店舗のイメージに合わせてデザインされた椅子。アシンメトリーなデザインで、凹凸の多い敷瓦の床でもグラつきにくいつくりになっています。
水平線を望む家 Vol.18

撮影:大竹 央祐

味わいのあるテクスチャが特徴的な設計事務所とカレー屋さんの看板。少しずつ変わっていく表情で来る人たちを出迎えてくれます。
水平線を望む家 Vol.17

撮影:大竹 央祐

階段下の空間はワークスペースとして有効活用。奥まった空間だからこそ、おこもり感があるので1人で集中したい時にはぴったりな空間です。
水平線を望む家 Vol.16

撮影:大竹 央祐

丸いモチーフが印象的な赤いネオンサイン。点いているときも消えている時もアイコン的な存在になってくれます。
水平線を望む家 Vol.15

撮影:大竹 央祐

まるで蚊帳のような質感の透け感のある建具。奥行きのある日本家屋にも光と風を届けてくれます。
水平線を望む家 Vol.14

撮影:大竹 央祐

廊下の天井はすこしだけツヤのある塗装仕上げ。若干のツヤが外からの明かりを、微かに反射して部屋の奥へと光を届けます。
水平線を望む家 Vol.13

撮影:大竹 央祐

庭には中国南部原産の芭蕉、棕櫚竹が広がるように配置。飛び石があったり、異国の香りがする植栽があったり、壺がポツンと置かれていたり...なんだか入ってみたくなる庭づくりです。
水平線を望む家 Vol.12

撮影:一色 暁生

キッチンの立ち上がり壁には『塗装のキッチンパネル』のチタンシルバーを使用。艶の抑えられた質感がカウンターの木などの雰囲気とマッチしています。
水平線を望む家 Vol.11

撮影:大竹 央祐

床には瓦が敷かれています。この建物がある地域はかつて瓦の一大産だったことから、中南米の街で見た溶岩の石畳のイメージを重ねたものを、淡路の瓦職人に手仕事で作ってもらったそう。もちろんひとつとして同じものはなく、夕暮れや朝陽など日の入る時間によって様々な表情を見せてくれます。
水平線を望む家 Vol.9

撮影:大竹 央祐

間仕切りには簾をはめ込んだ建具を使用。視界を遮る役目は果たしつつ、奥まった日本家屋にも光や風を家全体に届けてくれます。
水平線を望む家 Vol.8

撮影:大竹 央祐

こちらはカレー屋さんのキッチン。新規につくられたRの効いたエントランス、土壁の質感、年季を感じる既存残しの柱...。過ごしてきた時間は違えど、ひとつの要素として共存し、空間に奥行きを生んでくれています。
水平線を望む家 Vol.7

撮影:大竹 央祐

ラタンの中に仕込まれているのはなんとトグルスイッチ。納まり上生まれたデッドスペースを活用するときに生まれたというグッドなアイデアです。
水平線を望む家 Vol.6

撮影:大竹 央祐

真鍮でつくられた手摺。日々の中ですこしずつすこしずつ、味わいが増して住まいに溶け込んでいきます。
水平線を望む家 Vol.5

撮影:大竹 央祐

赤い壁は、淡路の左官職人さんが仕上げたという弁柄を混ぜた掻き落とし壁。東南アジアなど異国のエッセンスを感じながらも和室の土壁のような懐かしい雰囲気も漂います。
水平線を望む家 Vol.4

撮影:大竹 央祐

窓際になぞるように添えられた飾り棚。端の納まりまで繊細で美しい。壁に溶け込むようになめらかに、視線をスーッと窓の向こうへと導いてくれます。
水平線を望む家 Vol.3

撮影:大竹 央祐

部屋の中央に配置されたラワン材の造作キッチン。他の造作家具とマテリアルを統一していたり、吊り戸棚には抜け感を作り軽やかに仕上げていたり。キッチン然としておらず、まるでひとつの家具のように空間に馴染んでいます。
水平線を望む家 Vol.2

撮影:大竹 央祐

窓辺にかかる簾や籐の収納扉、サイザル麻のカーペット、重厚感のある梁...。色々な素材が混在しながらも素材感のある質感やトーンが共通しているので、ひとつの空間の中でうまく調和しています。
事例情報
所在地

兵庫県明石市

物件種別

木造地上2階建

建物竣工年

1976年

リノベーション完了年

2023年3月

施工期間

6ヶ月

設計

一色暁生建築設計事務所

施工

笹原建設

パートナー

造園:abcde studio/カレー屋椅子製作:iggy mokko/ネオンサイン:maverick/金物造作:稲嶺鉄工作室

居住者構成

30代夫婦

写真撮影

大竹 央祐

関連URL

https://akioisshiki.com/works/house_in_hayashisaki_matsue_beach/

プロ情報
一色暁生建築設計事務所

兵庫県の海のそばに佇む設計事務所です。

毎日新しい発見があり、日々昨日とは違うストーリーが生まれては消えてゆく建築。土地の持つ空気、施主の心理を丹念に読みとり、その人にとっての楽園となるような建築をつくりたい。そんな思いで設計をしています。

関連する記事
水平線を望む家
水平線を望む家
今回ご紹介するのは、海のすぐそばに建つ木造住宅をリノベーションして、設計者の自邸と仕事場、そして知人が営むカレー屋さんとした事例です。 古いものと新しいもの、日本の文化と異国の文化、様々な要素が共存しながら、なんだか落ち着くこの住まい。その理由は素材の使い方、組み合わせ方にありました。