見せないものを魅せるように

リビングやダイニング、そしてキッチンはいつも家の中心にあります。
みんなが一同に集いにぎやかに過ごす空間は、なるべく広くそして常に心地よくしておきたいものです。
そんな場所とは対象的に、トイレや洗面所は1人で使い滞在時間も短いので、小さくまとめて扉で閉ざしておきたい場所になりがち。
ただ、一度既成概念を取っ払って、蔦屋書店×東京R不動産がHOUSE VISIONで提案した書斎×トイレのように、長く時間を過ごせる場所にすることで、また違った家の楽しみ方が生まれます。

今回はトイレや洗面、水栓に至るまで、自分でセレクトしてコーディネートでき、リビングでもダイニングでもない、もう一つの場所づくりをしたくなるKOHLER社の水廻りをご紹介します。

飼葉桶から猫足バスタブを開発

日本ではあまりなじみのないKOHLER社ですが、世界的にみれば某日本水廻りメーカーと肩を並べるくらい有名です。
その歴史は古く、もともとは創立1873年、アメリカ・ウィスコンシンの農機具メーカーでした。
鋤や鍬などの鉄製の農機具以外にも、農耕の為に飼育されていた馬や牛のえさを入れる為の飼葉桶を鋳鉄製のホーローで制作していました。
その当時、陶器でつくられた浴槽は庶民にはまだまだ高価なものでしたが、創設者のジョン・マイケル・コーラーはその飼葉桶に脚をつければ安価に浴槽ができるではないかと思い立ち、制作したのものがのちの猫足バスタブの原型となりました。

環境への配慮にもこだわりがあります。

最近何かと節水が叫ばれている水廻り業界ですが、その随分前からKOHLER社は節水効果の高い商品開発に取り組んでおり、節水は当たり前。
また細かい部品に至るまで全て自社で制作しているため、総アイテム数は3万を超えます。長く使った製品もメンテナンスすることでまた息を吹き返します。売ったらそれで終わりではない、というのもエコですね。
また、鋳物ホーロー製品の95%はリサイクルの鉄を使っています。
廃材となった鉄を集めて溶かし、型に入れて成形、表面にぶ厚いガラスのうわ薬を施して商品化しています。
創業当時から制作されている鋳鉄製ホーロー製品は、その質感や重厚感は鋼板製ホーローの比ではありません。

そしてやはり何よりもデザインが秀逸

各プロダクトはエッジのデザインが特徴的でクラシカルな雰囲気でもあり、シャープで現代的でもある、まるで海外のホテルにあるような上質なデザインです。
そんな光沢ある上品な質感のアイテム達ですが、意外と足場板のようなざっくりとした風合いある男性っぽい素材とも相性が良いのです。

また、トイレ、洗面、水栓、バスタブ等水廻りに関するアイテムが充実しているので、それらを自分でセレクトしコーディネートするのも楽しみの1つ。同じシリーズで選んでも、違うシリーズにまたがって選んでもデザインが調和します。おすすめはトイレとペデスタル型(脚付き)洗面器を同じ空間に置くこと。今まで抵抗のあった配置でも、このデザインなら来客にも見せたくなるはず。

トイレや洗面器などのお気に入りのアイテムから創造する、そんな空間があってもいいと思います。