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木造の力を活かす
コラム
2012.05.21

木造の力を活かす

木造の梁、柱、野地板がむきだしになった迫力ある空間。羽目板の壁が効いてます。

構造を力強く見せる

建築の構造には木造と鉄骨造と鉄筋コンクリート造があります。
建築をつくる上でどの構造を選択にするかによって意匠は大きく変わってくる。

それなのにこれまで量産され続けた住宅は内部に入ってしまうと、もはや何造か分からない。天井と壁はボードで貼りかためられて白いクロスで覆い尽くされる。扉やキッチン照明といったディテールも、どの家を見てもほぼ同じ。

平均化された内装が構造を問わず供給され続けている。今回のリノベーションは隠されていた構造部分をむき出しにすることで、木造の力強さを意匠として見せた例です。

体制と方針

親戚からこの戸建てを譲り受けたYさん。かなりくたびれた状態になっていたため手を入れる許可をいただいての改装。設計施工にゆくい堂が入り、アドバイザーとしてtoolboxが参加しました。

あくまで賃貸であるため予算を掛けすぎても自分のものにはならない。そこでYさんが決めたのは2階は一切、手をつけず1階に予算を集中させる。古くても生かせる器具は生かす。ぼくたちのリノベの真骨頂です。

既存の様子。どこでも見る風景。 

木造だからあり得ること

1階のプランはダイニング、和室、寝室の3部屋に分かれていました。
そのうちダイニングと和室をつなげて広いリビングをつくる。
畳と壁を取り払いボードの天井は落として木造のしつらえを見せるようにする。
うすっぺらかった内装を剥がして構造を裸にすることで、すがすがしさと迫力が出来てきました。

と、ここまで来たところで大きな問題が出ました。
シロアリが発見されたのです。
むき出しにしたからこそ分かったのですが、一番大きな梁がやられていました。いつ建物全体がダメになってもおかしくないくらい痛んでいて、むき出しにせずに発見が遅れたらと思うとひやっとします。

そこで頼りになったのはゆくい堂さんです。考え出されたのは、ダメになった木の梁を両側から鉄骨で挟んで補強するというもの。
これは梁が木だったから出来ることです。木造って弱そうですが、実は非常に更新がしやすい。なにかあっても今回のように対策をすることが可能なのが木造ならではなんです。
梁を補強したおかげで動線の邪魔になっていた柱を1本取り外すこともできました。これぞ、木造の力です。

奥の梁は鉄骨。廻りと同色の塗装がされている。 

あとは白く塗りたくれ

クロスは剥がして白く塗る。
元々あるキッチンは磨く。そして扉は塗る。
風呂もトイレも器具はそのままだけど、まわりの壁を塗る。
枠も扉も強引に塗る。
そうやって同じ材質の同じ色で全体を統一することで空間がまとまってくる。もちろん塗装だから構造の木たちとの相性もよい。

ただ1箇所だけ空間をきゅっと絞めるために羽目板の壁にしました。部屋のつきあたりに木のテクスチャーを持ってくることで空間がぼやけないのです。

施工会社の下にtoolboxが入る

近頃お客さんから「リフォーム会社が決まっているのですが、toolboxもやってくれますか」という質問を受けます。
もちろん、答えはイエス。

今回も施工会社としてゆくい堂さんに入ってもらいましたが、その下請けという形でtoolboxの職人さんに施工してもらいました。一般的な大工さんでは難しいテクニックやセンスを、力を入れたいワンポイントでtoolboxに依頼する。そんなケースが増え始めています。
このやり方だと施工会社さんとすりあわせることが出来、無駄な下地づくりや納め方を避けることができて、効率的なのです。

今、まさにリノベーションをしている方にとっても、こだわりのパーツは諦めずに解決出来る。そんな存在を目指していければと思います。

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