業務用らしいサイズ感と形状は、ドアにインダストリアルな雰囲気をもたらします。(写真提供:photo studio mo’ better)

オケージョンの解放

「業務用」とうたわれる、無骨で機能に特化したプロダクトに魅かれます。

日常生活で使うにはオーバースペックだったり、場違いだったりしますが、その用途に特化した機能美に魅力を感じ、インテリアに取り入れる方も増えています。

ワンタッチドアハンドルはもともと、主に病院や研究施設などで使われることを想定して作られたもの。アルミを鋳造して作られた特殊な形状のハンドルは、「PUSH」「PULL」とエンボス加工が施されていて、普通のドアノブには無い存在感があります。

表面に「PUSH」とエンボス加工が施されています。

住宅で使うと見慣れない感じがすると思いますが、その違和感が空間のワンポイントに。「いつもと違う」が特徴のドアハンドルです。

本来想定されていた用途を超えて住宅に。(写真提供:Daigo Ishii Design / 撮影:中村絵)

アルミのカタマリにタッチ

レバー部分は、溶かしたアルミニウムを型に流し込んで作られた鋳物。触れたときに、金属ならではのずっしりした素材感が伝わります。

業務用らしいボリュームのあるサイズと形状は、アルマイト処理による鈍い光沢と相まって、ドアにインダストリアルな雰囲気をもたらします。

形は2タイプあって、レバー部分の幅が50mmと30mmの展開です。

ワイドな50mmタイプは、大きめのドアや、スチール製のドアなど、重厚な雰囲気のドアに似合います。リビングドアや雨に濡れない玄関ドア、店舗のドアなどにもおすすめ。

レバーはアルミニウムを型に流し込んでつくる鋳物。(写真提供:CAMPSITE inc.)

スリムな30mmタイプは、居室ドアに使いやすいサイズ感で、シンプルなデザインのドアのアクセントになります。

居室のドアに馴染むサイズ感の「スリム」。

いつもと違う操作感

両手が荷物でふさがっていて、ドアが開けられない。そんな状況で困った時は、このドアハンドルにお任せください。

「プッシュプルハンドル」は、ハンドルを「押す・引く」だけで開閉ができ、荷物で手がふさがっていても、腕で押したり引いたりして操作ができます。武骨な見た目に反して、あまり力を掛けずに開閉できるのもポイント。病院などの施設での使用が想定されているユニバーサルデザインです。さらに、パーツには消音材が多用されており、開閉時の音もとても静か。出入りの多い会議室のドアや、就寝や起床の時間が異なる家族の寝室などにも向いています。

素材、形状ともにたくさんのバリエーションがあるドアハンドルの中で、他とは一線を画するプッシュプルハンドル。カタチも操作感もふつうと違う、ドアハンドルの新しい選択肢です。

レバーを押すだけでドアが開く仕様。

ワンタッチドアハンドルの全2商品

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担当:石田

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